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2019.01.21

トランスユーロについて

トランスユーロの特許翻訳者事情


トランスユーロは正社員の社内翻訳者を20名以上抱え、日本人チェッカー・ネイティブチェッカーも社内にいるというのがアピールポイントではありますが、フリーランス特許翻訳者とも契約を結んでおります。

登録試験の難易度

フリーランス特許翻訳者の採点をする翻訳部が求めるものは高く、トランスユーロの品質を維持できるレベルの方に限定しているため、トライアル試験合格率は応募者の10%にも満たない結果となっております。更に継続してお仕事を依頼させていただいている方に限りますと応募者の3%以下になるのではないでしょうか。

翻訳のトライアル試験を受験していただき、その後面接をして、合格すれば契約となります。この試験で重視されるのは特許翻訳特有の決まり事に精通していることは勿論、技術内容の理解度です。

社内翻訳者の事情

トランスユーロ内の翻訳者は、入社以降、OJTにより翻訳の仕方にプラスして技術知識の基礎、学び方、必要な書籍等を先輩より伝授されます。それだけでは当然足りませんが、ここで培われた知識を基盤に自分で調べ、勉強し、更なるレベルUPに励みます。毎日毎日翻訳だけをして10年以上の月日を経た精鋭だけが社内に残っています。そのような環境にある翻訳部ではフリーランスの特許翻訳者さんにも社内の平均値程度のものを求めるため、採点は意図しなくても自然と厳しくなっているようです。それでも合格して依頼させていただいているフリーランスの翻訳者さんがいらっしゃることは、トランスユーロにとっては大変有り難いことです。

ただし、特許翻訳の分野のなかでも機密性のより高いものや中間処理/裁判時の書類に関しては、変わらず社内で対応しております。セキュリティーの問題も大きいのですが、何よりそのような書類は、経験が長いフリーランスの特許翻訳者さんであっても目にすることが少ない為です。一般に中間処理や裁判の書類は特殊なので、事務所内で、または弁理士さんが自ら翻訳することも多いのではないでしょうか。

トランスユーロの翻訳者たちは、もと特許事務所内の翻訳者ですので、特許技術者同様に拒絶理由に対する対応や引例検討などで弁理士さんをサポートしてきました。日本語、英語、ドイツ語の多数の引用文献を読み込んで引用発明をも十分に理解した上で中間処理の翻訳を行ってきました。ですから、中間処理や裁判の書類の翻訳は日常茶飯事で、それだけを翻訳し続けてきたような翻訳者もおります。

次世代育成の状況

なお、補足ですがトランスユーロでは若手の育成にも尽力しており、現在社内では特許翻訳を全く知らなかった20代の翻訳見習者が日に日に成長していく姿が見られます。彼らはトランスユーロのDNAを継承してくれる貴重な存在ですから、非常に嬉しいことです。

ドイツ語の特許翻訳に関しましてはトランスユーロアカデミーを開催し、広く一般にドイツ語特許翻訳の魅力やノウハウを伝えています。自社だけでなくドイツ語特許翻訳の世界全体を活気づけることで、ドイツ語特許翻訳の世界がもっと信頼できる更に活気溢れる分野になることを目指しています。

 

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