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2020.08.10

通訳

ドイツ語を話すのはドイツ人だけではない―ドイツ語通訳者はドイツ語方言にどう対応する?


日本とドイツの交流関係は2021年には160周年を迎えます。政治、経済、文化と様々な場面で交流が行われており、ドイツ語通訳が必要とされています。ところで、ドイツ語が公用語となっているのはドイツだけではありません。そして、国や地方で同じドイツ語と呼ばれていている言葉にも違いがあります。複数のバリエーションをもつドイツ語に対して、通訳者はどのように対応しているのでしょう。

1億3千万人にも及ぶドイツ語の母語話者

まずは少しドイツ語に関する基本情報をご紹介します。ドイツ語の母語話者は世界中で約1憶三千万人存在します。これは日本語の母語話者数、1億4千万人とほぼ同数で、ドイツ語を公用語に定めている国は、ドイツを合わせて9カ国あります。(ドイツ、オーストリア、ベルギー、イタリア一部地域、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ハンガリー一部地域、スイス、ナミビア)これらの国ごとにドイツ語にもバリエーションがあり、スイスはドイツの隣国でありながら、スイスドイツ語を理解することは、ドイツ人ですら難しい場合があります。

またドイツ国内でも地方によって方言が存在しています。中央ドイツのハノーファーで話されている言葉が標準ドイツ語といわれており、ミュンヘンやベルリン、その他の地域ではそれぞれ特徴的な方言が話されています。こう考えると標準ドイツ語をネイティブ言語としている人間は全体の一部でしかないともいえますよね。

さらに極端な話をしてしまえば、ドイツ語話者の職種や年齢によっても、話し方に違いがあります。個々人の生育歴や生活歴、個性によって、発音、話し方の癖、声の大きさやコミュニケーションの仕方が十人十色であることは日本語も同じですね。

言語だけに頼らないコミュニケーション能力

どの言語においてもいえることですが、一言に「ドイツ語」と言っても、誰もが教科書的なドイツ語を話してくれるわけではありません。このような不確定な条件下で通訳をしていくことは、プロの通訳者といえどもやはり容易なことではありません。通訳者はそれぞれに工夫しながらその現場をサポートしています。

まずは何よりも現場経験の多さは大きな強みとなります。発話者のバックグラウンドとなる業務レベルの知識をインプットし、言語からだけではない情報の引き出しを多くすれば、発話者の言語情報に加えて、既存の知識で行間や不明瞭な発音を推測することが出来るからです。通訳者は事前準備に一般の方が想像している以上に時間をかけており、第一線で活躍している通訳者というのは、発話者と同じレベルの知識を持ち、どう話が展開しても良い状態で現場に臨むことが理想的とされています。

そのためには依頼主や実際の発話者との緻密な事前打ち合わせも必要とされますが、この打ち合わせも相手との信頼関係を築く時間であると共に、話し方やアクセントの癖に馴染むために重要な機会になります。ビジネスとは一見無関係と思われる雑談を交わし、場が和むようにジョークを言ってみたり、相手の興味がある情報を提供したり、「通訳」という言葉からイメージされる以上の働きをしています。このようなウォーミングアップのためのコミュニケーションは機械通訳には不可能で、細やかな気遣いができる人間の通訳者にこそ成せる技である-というと少々言い過ぎでしょうか?

円滑なコミュニケーションをとるためには、多様なドイツ語に対応できる豊富な語学力と、柔軟な人間力との両方を兼ね備えていることが重要となるのです。

ドイツ語力と人間力を兼ね備えたトランスユーロの通訳者を是非一度お試しください。

 

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