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トランスユーロアカデミーHP開設


トランスユーロでは今年の春より「トランスユーロアカデミー」を開校し、代表取締役の加藤が自ら教壇に立ちドイツ語特許翻訳入門講座をスタートしました。講座は順調に進み、16名の受講生が無事に入門講座を修了する見込みです。

 

そのトランスユーロアカデミーのホームページが完成しましたので、お知らせ致します。是非ご覧になってください。

https://www.trans-euro.jp/TAex/

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2021.01.13

法律翻訳

ドイツ語法律翻訳(約款について)


契約および約款

「契約」および「約款」は、ドイツ語ですと、“Vertrag”および「普通取引約款」と訳される”allgemeine Geschäftsbedingungen”、または別の文脈では”Klausel”に相応します。ただし、「普通取引約款」は、“AGB“という短縮形で使われることも多いです。

今回は、「約款」も当事者同士の意思の合致である契約に変わりがないにもかかわらず、特別な契約の類型である「約款」とされるのかということについてお話をします(なお、2021年1月30日開始の「ドイツ語法律翻訳講座」のテキストの1つが、IT系企業のAGBになります。)。

約款

約款は、民法だけでなく、いろいろな種類の社会的相互行為に応じた特別な法律で規定されています。たとえば、生命保険でも損害保険でも、加入した際に渡される小さな字でたくさんのことが書いてある保険約款があります。さらに身近な例ですと、電車に乗ると運送約款が締結されます。

「えぇえ!私は、電車に乗るとき、いちいち契約書に署名、捺印なんてしてませんけどぉ……。」と思われるのは当然です。もし仮に、駅に行って「○○駅まで、運賃はこれこれ、何時何分の電車に乗りたい。」と希望を伝えて、鉄道会社の人と話合いをして、双方が納得した内容の契約書を作成し、鉄道会社を代表する社員さん(会社を代表して契約する権限のある駅員さん)と皆さんご自身が署名、捺印して、それぞれ契約書を1通ずつもって初めて電車に乗ることができるとなれば、現在の社会生活は成り立ちません。

そこで、不特定多数の人たちに対して同じ内容の契約(定型約款)を準備しておいて、「スマホをタッチして改札を通ると、運送約款という契約に同意したことになる」という契約の仕方が便利になります。つまり、約款とは、或る者(おもに企業)が、不特定多数の人たちを相手方にして、内容の全部または一部が画一的であることが双方にとって合理的である契約の仕方ということです。

日本民法とドイツ民法(BGB)における約款

前項の最後の文章は、ほとんど「日本民法548条の2第1項」そのままです。日本における約款の基本に関わる法的な規律は、この条文から「548条の4」まででなされます。これと同じく、ドイツ民法においても、基本は、“§ 305 BGB“から“§ 310“で規定されます。そして、具体的な種々の領域に対応する規定は、(「一般法」である民法に対する)「特別法」に任されている点でも同じです。

最後に付け加えますと、パソコンやネットでお馴染みのアプリケーション、ソフトウエアの「利用規約」も、法的には約款です。これからは、アプリやソフトのAGB翻訳も、ますます需要が大きくなって行くことでしょう。

ドイツ語法律翻訳を学びたい方は是非講座の詳細をご確認ください自宅から受講できるWEB講座ですので、感染リスクがなく、ご安心して受講することができます。

 

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