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2020.01.13

翻訳一般

どうして翻訳にそんなに時間がかかるのか? -短納期で翻訳を依頼するリスク


トランスユーロでも短い納期で翻訳を引き受けることが時々あります。もちろん急に翻訳が必要になることは多々ありますが、既に原稿があったのに翻訳指示が何らかの理由で遅くなったり、翻訳を発注するのを忘れていたりしていませんか?

短い納期でも対応が可能であれば翻訳をお引き受けしたいと思っておりますが、場合によっては品質の面で何らかの不備がでるかもしれないことを事前にお知らせすることもあります。品質に不備が出る背景としては、一日に一人の翻訳者が丁寧に翻訳できるワード数には上限があることと、ダブルチェックのための時間を取れなくなることがあります。

皆さんは、翻訳サービスを提供する会社のホームページで「短納期」と「高品質」が両立するかのように書かれているのを見ることがあると思います。しかし、あえて私たちは短納期が品質に及ぼす影響について書きたいと思います。

1. 最適な翻訳者を選ぶことができないことによる品質低下 

通常であれば、翻訳の問い合わせがあった時点で、私たちの翻訳者リストからその案件に最も精通した翻訳者を割り振れるように準備を始めます。ですが、有能な翻訳者ほど手が空いていません。その為、今翻訳している案件の次にお願いできるように「予約」をするのです。納期が短いと、この「予約」の余地がありませんので、今、手が空いている翻訳者さんを優先して探すようになります。その案件に最適かどうかは二番目の優先事項になります。

2. 翻訳者という人間の限界による品質低下

職人技の人間による翻訳を大切にしてるトランスユーロですが、いくら優秀な翻訳者でも限界があります。プロの翻訳者でも1日に2000ワードの翻訳量が平均的です。勿論この数字は翻訳する文書の種類によっても変わり、法律文書では1日に1500ワードと言われています。残業をしたり、夜も寝ないで翻訳すれば1日に10000ワードということも可能ではありますが、翌日もその翌日も一人の人間が継続できるペースではありません。勿論一つの文書を複数の翻訳者で分担して翻訳すれば対応は可能ですが、お勧めはできません。品質は気にしないので、とにかく納期までに翻訳文のカタチがほしいというのであれば良いのですが、翻訳にも個性が出ますので、いかに専門用語を統一しても、部分的に言い回しの違いや受け取るニュアンスの差が出てしまうことは避けられません。

3. ダブルチェックする時間がないことによる品質低下 

トランスユーロでは、翻訳者が翻訳した後に、別の翻訳者やチェッカーによるチェックを行い品質の向上に努めています。翻訳者も人間なので、自分で見直してもケアレスミスや思い込みによる見落としはあり得ます。その為、全く別な人間が先入観の無い目で翻訳をチェックすることは思っている以上に重要です。

お客様がこのステップを踏まなくてもよいとおっしゃる場合、ダブルチェックなしで短納期案件を引き受けることもできますが、品質面では通常の納期の翻訳物と比べて見劣りするものになることは避けられません。

ここまで見てきたように、「短納期」と「高品質」は両立することが正直困難ですが、私たちは品質を優先する翻訳会社として短納期でも最善の翻訳を致します。

もし、お客様も品質重視の翻訳をお求めで、余裕ある納期の設定にご協力いただけるようであれば、トランスユーロの翻訳者は最善以上の翻訳をさせていただくつもりでおります。

通常納期でも短納期でも、お問い合わせをお待ちしております。

 

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