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2019.09.02

特許翻訳

どのくらい似ている? 日本語・英語・ドイツ語 特許用語の対訳・比較


似ているといわれる英語とドイツ語。特許用語はどの程度似ているのでしょうか?

基本的な特許用語で比較してみましょう。

特許 – patent – Patent

ドイツ語と英語は似ているというより同じではないか、と思ったのではないでしょうか?それは「特許」という言葉が比較的新しいからです。

出願 – application – Anmeldung

早くも冒頭のAしか似ていませんね。なおドイツ語の無料翻訳機ではBewerbungと出てきました。これですと「応募/志願/求婚」という意味になります。

出願人 – applicant – Anmelder

出願人は特許を受ける権利のある人です。発明者とイコールの場合もありますし、出願人は企業や大学になることもあります。

発明 – invention – Erfindung

英語のIn(中へ)+vention(来る)とドイツ語のEr(発生/獲得)+findung(見つける)でしたら、ドイツ語の方が日本語の「発明」のニュアンスに近いような気がします。

発明者 – Inventor – Erfinder

-or で終わる英語、-erで終わるドイツ語。この辺も何となく似ているでしょうか?

優先日 – Priority date – Prioritätsdatum

似ていますが、ドイツ語ではaの上に‥がついていますね。母音の一種です。しかも、二つの単語が一つになっていますね。ドイツ語は名詞を一つにつなげることができる便利な言語です。

優先権 – Priority (right) – Priorität(srecht)

国によって若干異なりますが、特許は先に出願した方が取得できます。そのため、優先権というのは大事なキーワードになります。

国際出願 – International application – Internationale Anmeldung

特許協力条約(PCT: Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願では、一度に複数の国に特許を出願することができます。

国内移行 – National phase entry – Nationalisierung

無料の翻訳機によると、ドイツ語はBinnenmigration(国内移住)と出てきました。国際出願後に各国で権利を行使できるようにするための手続きです。

特許庁 – Patent office – Patentamt

ドイツのミュンヘンには、ドイツ特許商標庁と欧州特許庁二つの本部があります。

特許事務所 – Intellectual property law firms  – Kanzleien auf dem Gebiet des gewerblichen Rechtsschutzes

これは“強いて言えば”になります。日本では特許専門の事務所がありますが、欧米では大抵の場合、弁理士の勤務先は「法律事務所」です。

弁理士 – Patent attorney – Patentanwalt

特許に関するスペシャリストであることを証明する資格保持者です。発明者に代わり特許明細書を書いてくれます。弁理士の制度は国によって異なります。

代理人 – Patent agent – Vertreter

出願人に代わって、特許を申請する特許事務所などのことです。出願人が自ら出願することもできますが、手続きや書類作成が煩雑なので代理人に依頼します。

見てきたように、ドイツ語と英語で共通する、または似ている用語もありますが、全く異なる用語もありますね。トランスユーロでは、特許明細書以外の特許出願に必要な書類も翻訳しています。もし、何が書いてあるか分からないドイツ語の書類が届きましたら、弊社にご相談下さい。

 

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