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2019.11.18

医療翻訳

医療翻訳のプロは何が一般の翻訳者と異なるのか?


近年、機械翻訳が低コスト化または無料で利用できるようになりました。そうは言っても、特に医療分野での翻訳を考えたとき、機械翻訳で事足りるのかどうかは、慎重になったほうが良いでしょう。場合によっては、生死に関わる問題になることもあるからです。

 

1. 医療翻訳で誤訳は文字通り致命的である

医薬の業界では正確な翻訳が不可欠です。治験実施計画書や診療情報提供書が、精度の低い機械翻訳や技能に欠ける翻訳者によって訳され、それを用いる科学者や医療従事者が意味を成さない記述しか読み取れなかったらどうなるでしょうか?

医療翻訳では、例えば“Hyper” と“Hypo”といった用語が不用意に混同されると、患者が誤った治療を受け、症状を悪化させる可能性もあります。薬剤の添付文書に誤訳があれば、患者の症状に合わない薬を処方されてしまうことにもなります。

2. 誤訳が患者を半身麻痺にしてしまったケース

医療翻訳の誤訳により引き起こされた問題で、大きなものはフロリダの病院に通っていた18歳のウィリー・ラミラスさんのケースが有名です。ウィリーさんの家族は、ウィリーさんの症状が食中毒によるものだと信じ、説明しようと試みましたが、彼らはスペイン語しか話せませんでした。そのため病院のバイリンガルスタッフが呼ばれ、スペイン語の“intoxicado” を “intoxicated”と訳したため、医師には食中毒のニュアンスは伝わらず単に毒物を摂取したと伝わりました。そのため、ウィリーさんは薬物過剰摂取の方向けの治療を受けることになりました。ところが、ウィリーさんの症状の本当の原因は脳内出血だったのです。この不十分な翻訳のために、脳内出血の治療開始が遅れウィリーさんは半身麻痺となり、7100万ドル(約80億)の賠償金をうけとることになったそうです。

3. 私たちは信頼できる医薬翻訳者のみと契約しています

 以上のケースはプロの翻訳者ではないスタッフに訳を任せた結果、患者・治療を請け負った医療機関の両方に深刻なダメージを与えた例と言えるでしょう。トランスユーロでは、医薬分野の翻訳は、医療・薬品業界の文書のみを翻訳する専門の翻訳者に割り振りますので、上の例のような失敗は起こり得ません。私たちは、医薬文書の翻訳が引き起こすインパクトが多大であることを認識しており、精密で正確な翻訳を提供することに力を注いでいます。私たちの医薬翻訳者は英語・日本語両言語で医薬業界の専門用語を熟知しており、用語の使い方も正確です。さらに、医薬業界の最新の研究成果や動向にも、常時関心を向けています。トランスユーロの翻訳者は、非臨床・臨床分野、安全性情報、そして製造販売後の文書、医薬論文、医療機器の添付文書等に対応しております。詳しくは、医療翻訳のサービスページをご覧ください。

医療関連の文書がございましたら、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせやお見積りは、もちろん無料で承ります。

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