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2025.09.02

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Jahresbericht2024から見るドイツの特許出願状況


 

日本の特許庁が公開する「特許庁ステータスレポート」のようにドイツ特許商標庁からも2024年の年報「Jahresbericht 2024」が発表されています。

今回の記事ではこちらの年報を基に2024年のドイツの出願状況について振り返ってみたいと思います。

 

2024年のドイツ特許商標庁への出願、日本は2位!

Jahresbericht 2024によれば、2024年のドイツ特許商標庁への特許出願件数(PCT出願のドイツ国内移行を含む)は全体で59,260件でした(日本特許庁は306,855件)。そのうち、ドイツ国内からの出願は40,064件に上り、前年よりも4%増え、全体の67.6%を占めました。

ドイツ国外からの出願は19,196件と前年よりも-4.8%減少しました。

日本からの出願は6,592件でドイツに次いで2位となり、全体の11.1%を占めました。日本にとってドイツは重要な出願先であることがうかがえます。続いて米国、韓国、スイス、中国、オーストリアの順となっています。

 

出願人別でみるドイツ特許商標庁への出願状況

出願人別に見ると、出願件数の第1位は、Robert Bosch GmbH(ローベルト・ボッシュ有限会社)が4,496件と他を圧倒しました。その他、上位ベスト10には自動車メーカ部品サプライヤがランクインしているのが印象的です。

Bayerische Motoren Werke AG(BMW)、Mercedes-Benz Group AG(メルセデス・ベンツグループ)、Dr.Ing.h.c.F.Porsche AG(ポルシェ)、Schaeffler Technologies(シェフラー)、AUDI(アウディ)など、そうそうたるメンバーが顔をそろえています。
日本メーカも上位50位内に8社がランクインしています

経済状況は決して良好とは云えないドイツですが、ドイツ国内からの特許出願件数は増加傾向にあるようです。2024年は審査請求の件数(45,242件)も増加しており(前年比+6.0%)、特許を付与された率はそのうちの52.9%に上ります。

この様子だと、2025年もドイツ国内の特許出願については活発な動きが期待できそうですね!

 

トレンド技術は相変わらずデジタル分野?

また「IM FOKUS」の章では、前年に続き「Digitalisierung und erneuerbare Energien(デジタル化と再生可能エネルギー)」分野での特許出願状況が取り上げられています。「コンピューター技術」や「デジタルコミュニケーション技術」、「半導体」、「オーディオビジュアル技術」「ビジネス管理目的のデータ処理方法」の5分野について、出願状況が国別で報告されています。増減はあるものの、どの分野でも日本がトップ5にランクインしています。
5分野全体では合計49,073件となり、前年と比べて-2.5%出願が減少しましたが、「半導体」と「オーディオビジュアル技術」では、わずかに上昇がみられました。これらの分野は、今後も重要な出願分野と言えるでしょう。


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