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2021.12.20

特許翻訳

高品質な特許翻訳はなぜ時間を要するのか? その5つの理由


トランスユーロの特許翻訳についてお客様からいただくお問い合わせによっては、十分な品質の翻訳をご提供するためには納期までの時間が少し足りない場合があります。今回の記事では、特許翻訳はなぜ時間がかかるのかの理由と、翻訳を依頼する理想的なタイミングについて説明したいと思います。

1. 特許翻訳の難度の高さ

特許明細書の内容は高度に技術的で複雑なものです。その上、翻訳作業には、訳文が原文と同じ権利範囲をカバーしているかどうかを確認する作業が伴い、特にクレーム(特許請求の範囲)の翻訳には慎重を要します。

そのため、一人の翻訳者が一日に翻訳できる量は、一般に他の分野に比べて少なくなります。簡単な文章であれば、プロの翻訳者が一日に翻訳できる量は3,000ワード程度ですが、特許翻訳の場合、一日当たり1,500ワード程度と言われています。

 2. 適切に対応できる翻訳者が少ない

特許明細書の内容は非常に技術的なものであるため、翻訳を依頼するならその特許の技術分野に関して豊富な知識を持った翻訳者に任せたいところです。しかし、実際には技術的なバックグラウンドや知識を持った翻訳者というのはそう多くはいませんので、依頼したい案件に適した翻訳者が別のプロジェクトに携わっていると、すぐには対応できない場合もあります。

3. リサーチの必要性

翻訳者がその発明の技術分野に精通していたとしても、特許明細書には、しばしばその翻訳者には馴染みの薄い新しい技術が登場することがあります。そうなると、正確な翻訳を期すために、その技術についての背景や明細書中で使用されている特殊な用語を調べるために時間を割かなければなりません。

4. 正式図面の作成

図面の要件は、国によって異なります。しかも例えばPCT出願の場合、図面にテキストが含まれていると、それを日本語訳に置き換えた上で、日本の特許庁が指定する様式の画像ファイルとして提出しなければなりません。そのため、翻訳にかかる時間に加え、図面の画像ファイルの編集にも時間がかかります。

5. 重要なレビューの時間

ここまでは、実際の翻訳作業に関する話でしたが、実は十分な品質の翻訳を提供するためには、もう1つ忘れてはならない大切な時間を要します。それは、少なくとももう一人のリンギストの目で翻訳を再チェックする作業です。トランスユーロでは、品質管理セクションで最終的な品質チェックを行う前に、必ずもう一人のリンギストによるレビューを実施しています。

以上のことから、特許翻訳では、仮に翻訳者がフル稼働したとしても、2週間で20,000ワードの翻訳を仕上げることは、現実的ではないことをお分かりいただけたと思います。

しかし一般的に、外国に特許を出願する場合、翻訳の準備には十分な時間があるはずです。多くの国では、国内段階への移行後に、翻訳文の提出期限を延長することができるので、さらに2~3ヶ月の猶予をもらえるでしょう。したがって、よほど長い特許明細書でない限りは、国内移行後にただちに翻訳を依頼すれば、時間はさほど問題にならないはずです。

もたもたしているうちに翻訳依頼の適切なタイミングを逃し、提出期限が迫って品質の低い翻訳文を提出してしまうと、あとから補正のための思わぬ追加費用や手続きが必要になることがあります。補正には制限があるので最悪の場合、オリジナルの特許出願よりも狭い権利範囲しかカバーしていない特許権になってしまう可能性だってあります。

トランスユーロでは、日頃から作業の迅速化を図っていますが、それでも品質の高い翻訳をお届けするためには、翻訳作業とレビュー作業のために必要最低限の時間を要したいと思いますので、できるだけ時間的に余裕を持って特許翻訳のご発注をいただくことを推奨しております。トランスユーロの翻訳サービスにご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

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