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2025.08.20
その他
翻訳プロジェクトマネージャーの必要性
前回の記事では、翻訳会社におけるプロジェクトマネージャー(PM)仕事内容についてご紹介しました。
翻訳プロジェクトを成功に導くためにPMが担う役割をご理解いただいたかと思いますが、そうとはいえ、
「やっぱり直接翻訳者個人に依頼した方が早いしコストも抑えられるのでは?」
といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
PMの仕事はお客様からの依頼を単に右から左に流すだけではありません。お客様のニーズを的確に汲み取り、あらゆる事態にも対処する必要があります。
特に次のような場面ではPMの力が発揮されます。
◆「専門性の高い文書だけど、最短納期で翻訳が必要」
一般的に、高品質の翻訳を完成させるためにはある程度の期間が必要です。(参考:高品質な特許翻訳はなぜ時間を要するのか? その5つの理由 – トランスユーロ株式会社 | ドイツ語・英語の翻訳お任せください)
AIや機械翻訳を利用することで短納期での翻訳も不可能ではありませんが、特許や法律文書など、専門性が高く重要な文書の翻訳ではその利用に特に注意が必要です。(参考:ドイツ語の翻訳会社が機械翻訳“DeepL”を使用してみた その感想と意見 – トランスユーロ株式会社 | ドイツ語・英語の翻訳お任せください)
このようなケースであっても、トランスユーロのPMは「品質は保証できない」の一言で済ますことはしません。
お客様からの「重要な文書を短納期で完成させたい」というご要望に応えるのために最適の翻訳フローを考え、ご提案します。
その際、納期優先の翻訳フローを組む場合の懸念点やデメリットも一緒にご説明し、お客様が納得した上でご依頼いただくことが、いざ成果物を見た時に「思っていたものと違う・・・」とお客様が困らないようにするために重要なことだと考えます。
◆「突然、急ぎで翻訳が必要になった。当初の納期より大幅に短縮してほしい・・・」
仮に翻訳会社のPMを介さずにクラウドサービス等で直接翻訳者に依頼していた場合は、このような不測の事態が起きた際、もしかしたらご依頼者はご自身で翻訳先を探し直さなくてはいけなくなるかもしれません。
当社にご依頼いただいていた場合は、そのような必要は一切生じません。
当社では、ご依頼者からこのような不測の納期短縮の要望がなされた場合でも、PMが直ちに冷静に対処します。
例えば、すぐに作業可能な翻訳者を選定して複数名で翻訳を進め、後工程(チェック)も含めた全体の翻訳フローの見直しを行います。
時には翻訳者に無理なお願いをしなくてはならないこともありますが、緊急の事態にも協力をしてもらえるように、日頃から互いをリスペクトする姿勢を忘れずに、信頼関係を築くことを大切にしています。
特にドイツ語翻訳の場合、一般にドイツ語翻訳者の人数が英語に比べて少なく、このような事態に対応するには非常に難しいと思われますが、トランスユーロには社内に翻訳者が在籍しているため、英語はもちろんドイツ語であっても、迅速なスケジュール調整が可能です。
◆PMも翻訳の知識が必要?
翻訳自体はプロの翻訳者の仕事ですので、PMは翻訳や外国語の知識が豊富でなくても務まるかもしれません。
しかし、最適な翻訳者を選定するためには原文の内容(専門分野、難易度)を的確に把握する必要がありますので、最低限の知識は求められます。
英語は一般には問題ないかもしれませんが、例えば原文がドイツ語だった場合は、PMが内容を把握するのは難しいかもしれません。
トランスユーロのPMはもちろんプロの翻訳者ではありませんが、全員がドイツ語圏への留学経験を持つなど、高いドイツ語スキルを身につけており、しかも当社のメイン分野である「特許翻訳」について、プロの翻訳者からその基礎を学んでいます。(当社のアカデミー事業:トランスユーロアカデミー – ドイツ語特許翻訳講座)
- 「お客様から『通常納期で』と依頼をいただいたが、この特許明細書の翻訳文の提出期限は #### だから、お客様がチェックする期間を考慮してこの辺りの納期が適当かも。」
- 「この文書の場合、定型文があるためその分コストカットができそう!」
- 「原稿のこの部分については、お客様に事前に希望する用語や表現を確認した方がよさそう。」
というように、柔軟な対応が可能になっています。
PMがいる翻訳会社に依頼することで多くのメリットがあることをおわかりいただけたでしょうか。
トランスユーロは1件1件のご依頼に専属のPMが丁寧にご対応いたします。
きめ細やかなサービスを心掛けております。些細なことでもお気軽にお問合せください!
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