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2026.09.21
~トランスユーロの知恵ふくろう~ 翻訳・通訳ブログ
説明書の英語翻訳はどこに依頼?注意点や信頼できるサービスの選び方

マニュアルや取扱説明書の英語翻訳には、正確性に加え、用語の統一や内容の伝わりやすさも含めた品質が欠かせません。
本記事では、説明書の英語翻訳を外部業者に依頼する際の注意点や、サービスの選び方を解説します。説明書を日本語から英語に、あるいは英語から日本語に翻訳する必要があり、どこに依頼すべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
こちらの記事で紹介する「英語翻訳」は、日英翻訳(日本語→英語翻訳)、英日翻訳(英語→日本語翻訳)の両方の意味を含みます。
【この記事でわかること】
- 説明書の日本語⇔英語翻訳をする際の主な方法
- AIだけに任せるリスク
- 信頼できる翻訳サービスの選び方
説明書の英語翻訳はどこに依頼すべきか
海外向けに英文の説明書を作成する場合も、英語の説明書を日本語に翻訳する場合も、依頼先を慎重に検討する必要があります。
説明書の翻訳は一見シンプルな作業に思われがちですが、実際には対象分野の知識や技術への理解など、高い専門性を要する業務です。費用や納期だけで依頼先を選ぶと品質管理が不十分になり、特に安全上重要な注意事項や操作手順に不備があれば、事故や責任問題につながるおそれがあります。
説明書の英語翻訳では、品質を優先した依頼先選びが欠かせません。対象分野の知見や実績を確認し、信頼できる翻訳会社を選びましょう。
英語翻訳の対象となる主な文書
説明書と一口に言っても、マニュアル、取扱説明書、手順書などさまざまな種類があります。
実際にどのようなものがあるのか、具体例を一覧にまとめました。
| 種類 | 概要 | 主な使用者 |
|---|---|---|
| 取扱説明書・ユーザーマニュアル | エンドユーザー向けに使い方や安全面の注意点をまとめた文書 | 消費者 |
| 機械マニュアル | 工作機械、産業ロボット、精密機器などの操作手順や保守点検についてまとめた文書 | 現場作業者、安全管理者 |
| サービスマニュアル | 機械の分解や修理、整備方法について詳細にまとめた文書 | エンジニア、メーカー修理担当者 |
| ソフトウェアマニュアル | アプリやシステムの仕様、機能、操作手順などをまとめた文書 | 運用担当者、システム管理者 |
| 標準作業手順書(SOP) | 作業の工程、手順、ルールなどを明確に定めた文書 | 現場作業者、管理者 |
| 仕様書・規格書 | 製品、システム、サービスなどの開発において満たすべき条件や品質基準をまとめた文書 | 開発担当者、発注者 |
こうして見ると、説明書の英語翻訳には、技術への一定の理解や現場知識が欠かせません。用途に適した説明書に仕上げるには、対象分野に精通した翻訳者を選ぶことが重要です。
説明書の英語翻訳にはどのような方法がある?
代表的な英語翻訳の手法として、「自動翻訳(機械翻訳)」「ポストエディット」「人間翻訳(人手翻訳)」が挙げられます。
| 翻訳方法 | 特徴 | 品質の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 自動翻訳 (機械翻訳) |
・コンピュータやAIを使って文章を翻訳する ・低コストで短時間に出力できる一方、原文や用途によっては精度に課題が生じる |
△ | 内容の概要を把握したい場合や、一部を大まかに確認したい場合など |
| ポストエディット | ・自動翻訳で出力された文章を人間がチェックして仕上げる ・一定の品質を保ちつつコストを抑えられる可能性がある |
○ | 品質、スピード、コストのバランスをとりたい場合 |
| 人間翻訳 (人手翻訳) |
・専門知識を有するプロの翻訳者が対応 ・時間やコストはかかるが、専門性や文脈を反映しやすい |
◎ | 品質を重視し、高精度な翻訳が必要な場合 |
※表中の品質評価は一般的な目安です。原文の内容、言語の組み合わせ、翻訳者・ツールの専門性、確認工程によって変わります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
自動翻訳(機械翻訳)
自動翻訳(機械翻訳)は、コンピュータプログラムを使って文章を翻訳する方法で、AI翻訳もこれに含まれます。
自動翻訳は、大量の文章を短時間で処理できる点がメリットです。原文や言語の組み合わせ、求める品質、後工程によっては、人間翻訳より作業時間や費用を抑えられる可能性があります。
一方、自動翻訳では、誤訳や訳抜け、表現のばらつきなど、品質面への注意が必要です。説明書の翻訳を人による確認なしで完結させるのは避けるべきでしょう。
ポストエディット
ポストエディット(Post-Editing)とは、作成された訳文をチェックし、修正する作業のことです。
特に、機械翻訳とポストエディットを組み合わせた作業をMTPE(Machine Translation Post-Editing)といいます。これは、機械翻訳で出力された文章を人が確認し、誤訳や不自然な表現を修正して、用途に応じた品質に仕上げる方法です。
ポストエディットは、機械翻訳の出力品質が十分で、求める品質基準と修正範囲が明確な場合、人間翻訳より納期や費用を抑えられる可能性があります。
デメリットは、元の機械翻訳の精度によって必要な修正量や最終的な品質が左右される点です。ポストエディットには、原文を理解する力に加え、機械翻訳特有の誤りを見抜く力も求められるため、作業者が不慣れな場合は見落としが生じるおそれがあります。
機械翻訳を利用する際には「一から翻訳したほうが効率的であった」というケースもあるという点も留意しておきましょう。
人間翻訳(人手翻訳)
人間翻訳(人手翻訳)とは、プロの翻訳者が自身の知識や言語能力を用いて翻訳する方法です。文脈や全体の構成を踏まえるため、用途に適した自然でわかりやすい文章に仕上がりやすいでしょう。
人間翻訳は手作業のため、納期が長く、費用も高くなりやすい傾向があります。一方、文脈や専門分野を踏まえ、用途に合った訳文に仕上げやすい点が強みです。公的書類や企業の技術文書、法律・金融・医学など、信頼性や厳密さが特に求められる分野に適しています。
説明書の英語翻訳においても、有力な選択肢といえるでしょう。
説明書の英語翻訳をAIに任せる3つのリスク
近年、AIツールはビジネスでも私生活でも身近になり、出力精度も向上しています。そのため、「AIを使って説明書を英語翻訳できるのでは?」と考える方もいるでしょう。ただし、説明書の英語翻訳をAIだけで完結させることはおすすめできません。
機器の使用者が一部の内容を大まかに把握する場合や、プロの翻訳者が最終チェックを行う前提であれば、AI翻訳を活用できます。ただし、プロの翻訳者による最終チェックなしに翻訳作業のすべてをAIに任せると品質面でのリスクが高まるため、注意が必要です。特に配布用の説明書は、チェック体制の整った専門会社へ依頼するとよいでしょう。
代表的なリスクは、次の3つです。
説明書の英語翻訳をAIに任せる3つのリスク
- 誤訳のリスクが高まる
- 用語や表現の一貫性を保てない可能性がある
- 情報漏洩の危険性がある
1. 誤訳のリスクが高まる
AI翻訳の精度は向上しているものの、100%正確とはいえません。一見自然な訳文でも、原文と異なる意味になっていたり、一部が欠落していたりする場合があります。誤訳や訳抜けを防ぐには、人による確認が欠かせません。
翻訳の誤りに気づかず説明書を配布すれば、事故やクレームを招き、企業の信用を損なうおそれがあります。
2. 用語や表現の一貫性を保てない可能性がある
説明書では、用語や表現の統一が重要です。ただし、用語集や翻訳メモリなどを適切に設定しない場合、AI翻訳では同じ用語が異なる言葉に訳され、表現にばらつきが生じることがあります。
たとえば、同じ技術用語が段落ごとに「A」「B」「C」と異なる表現で訳されると、読み手が誤解・混乱する原因になります。
3. 情報漏洩の危険性がある
インターネット上で提供されるAIサービスは、サービスの種類や契約プラン、設定によってデータの取り扱いが異なります。入力内容が保存されたり、モデル改善に利用されたりする場合もあります。利用規約やプライバシーポリシー、学習利用の設定を確認せずに機密情報を含む説明書のデータをAIサービスに取り込まないようにしてください。
インターネット上に公開済みの内容だけで構成された取扱説明書であれば、新たな機密情報が漏洩するリスクは、未公開資料より低いと考えられます。ただし、未発売製品のマニュアルや仕様書、技術資料など、機密情報を含む文書は慎重に取り扱いましょう。
利用条件を確認できないAIサービスには機密情報を入力せず、情報セキュリティ体制の整った翻訳会社を選ぶことが大切です。
4. 画像・PDFの場合、正しく読み取れない可能性がある
翻訳する説明書が画像やPDF形式の場合、正しく読み取れない可能性があります。レイアウトや図の配置の影響で正しい順番で読み取れなかったり、そもそも文字が潰れていて正しく認識できなかったりなど、画像・PDFの状態にも左右されます。
AI翻訳ツールは非常に便利ではありますが、説明書の英語翻訳に用いる際は、用途やリスクを踏まえて慎重に判断しましょう。
英語翻訳の不備が重大事故や企業の信用失墜につながるおそれも
説明書の英語翻訳に不備があると、さまざまなトラブルに発展する可能性があります。
【トラブルの例】
- 誤訳や曖昧な表現が事故の一因となる可能性がある
- ユーザーからの問い合わせが増加し、対応コストが膨らむ
- 不自然な翻訳が原因で、信頼性やブランドイメージが低下する
- 製品や販売地域によっては、法令不適合として販売停止や回収(リコール)につながる可能性がある
- 説明書の不備が製品の欠陥と評価され、損害との因果関係が認められた場合、法的責任や損害賠償の問題につながる可能性がある
安全上重要な操作手順や警告の誤訳・曖昧な表現は、重大な事故や深刻なトラブルにつながるおそれがあります。また、用語の不統一やユーザーへの配慮を欠く表現は、誤解や問い合わせを招く原因です。
英語翻訳サービスの選び方ガイド|5つのポイント

説明書の英語翻訳を依頼する翻訳会社・サービスを検討する際に、確認すべき5つのポイントを解説します。
【英語翻訳サービスを選ぶ際の5つのチェックポイント】
- 専門知識を有する翻訳者が在籍しているか
- 品質管理体制が整っているか
- セキュリティ対策を実施しているか
- 相談や意思の疎通がしやすいか
- AI翻訳をどう扱っているか
1. 専門知識を有する翻訳者が在籍しているか
英語翻訳を依頼する前に、その分野に精通した翻訳者が在籍しているかを確認しましょう。
説明書には、専門用語や業界固有の略語が使われることがあります。専門知識のない人が翻訳を担当すると、用語を不適切な一般語に置き換えたり、原文の意図を誤って解釈したりする可能性があるため注意が必要です。
無料のトライアル翻訳を提供している翻訳会社もあるため、品質の確認に活用できます。
2. 品質管理体制が整っているか
品質管理体制も確認すべきポイントです。翻訳者とは別にチェッカーや校正担当者が在籍し、役割が明確かを確認しましょう。
たとえば、翻訳担当者が英訳した後、別の翻訳者のクロスチェック、専門チェッカーの確認、ネイティブチェックを順に行うなどの体制があるか確認しましょう。各工程の担当者と確認範囲が明確なサービスを選ぶと良いでしょう。
3. 情報セキュリティ対策を実施しているか
情報セキュリティ対策の水準は、翻訳会社ごとに異なります。説明書には機密情報や未公開データが含まれる場合もあるため、情報管理の仕組みまで確認したうえで依頼先を選ぶことが大切です。
秘密保持契約の締結やアクセス権限の設定など、翻訳データの管理体制を確認しましょう。あわせて、翻訳ツールの使用有無や、外部への情報漏洩を防ぐ運用についても確認が必要です。
4. 相談や意思の疎通がしやすいか
相談のしやすさやサポート体制も、サービス選びの重要な基準です。特に初めて英語翻訳を依頼する場合は、疑問や不安に丁寧に対応してくれる担当者がいると安心できます。
問い合わせや見積もり依頼の際に、担当者と円滑にコミュニケーションを取れるか、要望を的確に汲み取ってもらえるかを確認しましょう。
5. AI翻訳をどう扱っているか
近年、AI翻訳を導入している英語翻訳サービスもあります。利用している=悪質な翻訳サービスであると断定はできません。導入している場合は、その利用範囲や人による確認工程を事前に確かめることが大切です。
確認しておきたい点は大きく分けて2点です。まず、AI翻訳で出力された訳文をそのまま納品せず、人の手によるチェック、修正がどの程度行われているのかをチェックしましょう。
2点目は、情報の取り扱いについてどこまで留意されているかです。入力情報がAIの学習に利用されない環境か、機密情報をAI翻訳に入力することがないかなど、しっかりと確認してください。
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- 法律翻訳:判決文などの法律関係文書、企業の契約書などを正確に翻訳
- 医療翻訳:医療機器の添付文書(英⇔日・独⇔日)、医薬翻訳(英⇔日のみ)
- 証明書翻訳:海外の各種証明書、公文書(ドイツ語認証翻訳含む)の翻訳
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