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2026.09.18

~トランスユーロの知恵ふくろう~ 翻訳・通訳ブログ

契約書翻訳の難しさとは?言語による違いと信頼できる翻訳会社の選び方


契約書翻訳の難しさとは?言語による違いと信頼できる翻訳会社の選び方

日本企業が海外企業等と国際的な取引や事業展開などを行うために、現地の個人・法人と契約を締結する際は、契約書を日本語と相手国の公用語との間で正確に翻訳しなければなりません。

そこで本記事では、ドイツ系法律特許事務所の翻訳部から独立・創業した経緯を持ち、契約書など法的効力のある文書の翻訳を得意とする私たちトランスユーロが、契約書翻訳とは何か、対象となる文書の具体例や、AI/機械翻訳に任せることのリスクにも触れながら解説します。

併せて、日本語・ドイツ語・英語の契約書に見られる特徴や各言語の翻訳の難しさ、外注先の選び方も紹介するので、「契約書翻訳を翻訳会社に依頼するべきか、どう翻訳会社を選べばいいのかわからず悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてください。

契約書と一般文書の翻訳難易度の違いとは

一般文書の翻訳と比較した場合の契約書翻訳の難しさとしては、主に以下3点が挙げられます。

  • 契約書で使用される独特な表現・用語の知識が求められる
  • 各国の法律・商習慣・文化的背景への理解も不可欠
  • 国ごとの法的概念に配慮した訳語の統一・使い分けが必要

1. 契約書で使用される独特な表現・用語の知識が求められる

言語によらず、契約書では一般文書とは異なる法律文書特有の表現・用語が多用されます。

そのため、翻訳難易度は非常に高いですが、契約書の定型表現を理解し、全体の文脈を正しく捉えた翻訳を行わなければ、契約者が負う義務や権利関係に大きな影響が及びかねません。

だからこそ、契約書翻訳では、原文となるソース言語と翻訳ターゲット言語における法律用語、また契約書で使われることの多い定型表現等に関する知識が必要になってくるのです。

2. 各国の法律・商習慣・文化的背景への理解も不可欠

ひと口に法律や契約といっても、そこに対する基本的な考え方や成り立ちは、国によってさまざまです。例えば、法体系のうち代表的なものには「大陸法」と「普通法」の2種類があります。

大陸法(Civil Law) ・既に存在する法律を第一優先とする成文法を前提とした法文化
・ヨーロッパ大陸で主流となっている法体系で、ドイツや日本は大陸法を基盤としている
普通法(Common law) ・過去の判決、判例を第一優先とする法文化
・アメリカやイギリスなど英語圏で主流の法体系であることから、英米法とも呼ばれる

そのため、日本語やドイツ語など大陸法に基づいて作成された契約書を英語に翻訳するには、言語だけでなく、大陸法と普通法の違いにも配慮しなければなりません。

契約書を正確に翻訳するには、高い語学能力だけでなくソース言語・翻訳言語の国における法律・商習慣・文化的な背景への深い理解も欠かせないのです。

3. 国ごとの法的概念に配慮した訳語の統一・使い分けが必要

契約書など法的効力を持つ文書の翻訳では、一般的な辞書では同じ意味の単語として掲載されている言葉であっても、翻訳ターゲットとなる国の法体系や法的な構成、文脈の違いによって適切に訳語を使い分ける必要があります。

例えば、ドイツ語の「Vertrag」という単語は日本語で「契約」と訳すのが一般的です。ドイツと日本はどちらも大陸法を基盤とした法文化であるため、基本的には「Vertrag/契約」と翻訳できますが、対象となる法律や法的構成によっては、適切な訳語が変わる場合もあります。

そのため、契約書の翻訳では、単なる辞書通りの翻訳ではなく、国ごとの法的概念や文脈を汲み取った訳語の統一・使い分けが不可欠なのです。

【関連記事】契約書・法律翻訳における「良い翻訳」とは何か? – トランスユーロ株式会社

翻訳の対象となり得る契約書の具体例

契約書翻訳の対象となる具体的な契約書の名称としては、以下のような種類が挙げられます。

【契約書翻訳の対象となる個人・法人を対象とした契約書の例】
  • 秘密保持契約書
  • 雇用契約書
  • サービス契約書
  • 基本取引契約書
  • 物品売買契約書
  • 販売店契約書
  • 代理店契約書
  • 販売促進契約書
  • 製造委託契約書
  • 業務委託契約書
  • リース契約書
  • 保証契約書
  • 担保契約書
  • 合弁事業契約書
  • 合弁会社設立契約書
  • 特許・商標・著作権・販売権など各種のライセンス契約書

なお、上記はあくまでも代表的な契約書の例にすぎません。原則として「契約書」と名の付く文書はすべて契約書翻訳または法律翻訳の対象となりますので、覚えておきましょう。

【関連記事】法律翻訳とは?日・独・英の3言語の費用相場と翻訳会社の選び方

日・独・英の各言語で作成された契約書の特徴

日・独・英の各言語で作成された契約書の特徴

契約書の文章には、その国の法律の成り立ちや文化的背景による違い・特徴が見られます。

そこでここからは、トランスユーロで翻訳対応が可能な日本語・ドイツ語・英語の各言語で作成された契約書文章に見られる特徴や、翻訳する上で注意が必要な点について紹介します。

日本語の契約書の特徴

日本語で書かれた契約書の代表的な特徴としては、日常的な日本語文章とは異なる句読点の付け方をするなど、公用文・法律文特有の規則が適用される点が挙げられるでしょう。

また、大陸法を基盤とする日本の契約書は、かつては「抽象的な表現の短文が多い」ところが特徴だと言われてきました。しかし現在では、特に企業間契約において英米法の影響が見られ、英米法に倣った条項の配置、表現、用語で契約書を作るのが一般的になってきています。

ドイツ語の契約書の特徴

ドイツは日本と同じく大陸法に基づいた法体系の国で、ドイツの法律は日本の法律の母法(モデル)にもなっています。そのため、日本とドイツの契約書の書き方には類似点も多いです。

しかし、類似点にばかり気を取られていると、翻訳時に相違点を見落としてしまいかねません。

ドイツ語の契約書を正確に翻訳するには、以下のような点に留意する必要があると理解しておきましょう。

  • 日本語と同じく、近年のドイツ語契約書も英米法の影響を受けている
  • 英語⇒ドイツ語に直訳された契約書も多く、条項の配置や表現、用語に注意が必要
  • 同じドイツ語圏でも、国や地域によって法律用語や根底となる法体系が異なる

英語の契約書の特徴

日本語・ドイツ語の契約書が大陸法に基づいて書かれているのに対し、英語の契約書は普通法を基盤とした法体系のもと、口頭証拠排除原則に沿った最終合意書として作成されています。

口頭証拠排除原則とは、契約書の法的効力を守るため、原則として以下のような情報・書面を契約内容に異議を唱えたり、変更する根拠・証拠として採用しないという考え方のことです。

  • 契約書の締結前に口頭で交渉、確認、約束したこと
  • メール等テキストでの契約内容・条件に関するやり取り など

そのため、英語の契約書では徹底して曖昧さを排除し、合意した条件や、契約を締結・履行する上で考え得るリスクについて可能な限り詳細に、かつ具体的に書くことを非常に重視します。

英語の契約書を日本語やドイツ語に翻訳する際には、基本的な法体系や法への考え方が異なることを常に意識しなければなりません。さらに、契約の内容・条件を具体化するために長々と羅列された文章・単語の訳し漏れがないよう細心の注意を払って翻訳に臨むことが求められます。

契約書の翻訳にAIや機械翻訳は使える?

ここまで見てきた通り、法的な効力を持つ契約書は、契約者にとって非常に重要な文書です。

万が一、誤訳や訳し漏れがあると契約の条件・内容が変わってしまう、契約が失効するなど、契約を交わす当事者が重大な損害を被る可能性があります。しかも、仮にそのようなトラブルが発生したとしても、翻訳したAIや機械に法的な責任を問うことは、現実的に不可能でしょう。

また、無料で使える翻訳アプリ・翻訳サービス等の多くは、翻訳にかけた文章や翻訳結果をアプリやシステムの運営会社が吸い上げ、翻訳システムの学習に活用する仕様になっています。

したがって、特に無料版のAI/機械翻訳を契約書翻訳に利用する場合には、セキュリティ上の重大な懸念もあるのです。

結論として、翻訳品質はもちろん、契約上のリスクヘッジを図るという観点においても、法的効力のある契約書の翻訳をAIや機械に任せるのはおすすめできません。

万全の状態で契約の締結を行うためにも、契約書の翻訳は法律文書の翻訳に必要な知識を有し、豊富な実績のあるプロの翻訳者または翻訳会社に依頼しましょう。

【関連記事】特許翻訳は将来なくなる?人間の翻訳者が必要な理由とAIによる誤訳例

契約書翻訳を外注する翻訳会社を選ぶ際のポイント

契約書翻訳を外注する翻訳会社を選ぶ際のポイント

契約書翻訳の委託先を選ぶ際に特に重視するべき基準としては、以下の4点が挙げられます。

  • 契約書の翻訳実績が豊富な(得意とする)会社か?
  • 法律知識が豊富な翻訳者が在籍している会社か?
  • 翻訳者の法律知識やスキル向上のための仕組みがあるか?
  • 翻訳品質の管理・チェック体制はどうか?

契約書、または法律関係文書の翻訳実績が豊富な翻訳会社であれば、翻訳品質の面でも、情報漏洩対策といったセキュリティ面においても、安心して契約書の翻訳を任せることができます。

なお、実績や品質ではなく、料金の安さだけで契約書翻訳の依頼先を決定するのは、非常にリスクが高いです。

以下に、契約書を含む法律文書を日本語⇔ドイツ語、日本語⇔英語に翻訳する場合の一般的な費用目安(1文字/1ワードあたりの単価)をまとめましたので、複数の翻訳会社に相見積もりを取って契約書翻訳の依頼先を決定する上での参考にしてください。

日本語⇔ドイツ語 ・1文字あたり20円前後~
・1ワードあたり35円前後~
日本語⇔英語 ・1文字あたり15円前後~
・1ワードあたり25円前後~

【関連記事】
翻訳料金の内訳・目安とは?独英の費用の相場と会社選別のポイント
翻訳依頼のポイント|翻訳会社と個人の違いや費用の目安・流れを解説

トランスユーロがご提供する契約書翻訳の特徴

私たちトランスユーロでは、日本語⇔英語はもちろん、日本語⇔ドイツ語・ドイツ語⇔英語の契約書翻訳にも対応しています。

【トランスユーロによる契約書翻訳の特徴】
  • 日・独・英米の契約書の翻訳ノウハウや実績が豊富
  • 日本、及び相手国の法律知識が豊富な翻訳者が在籍
  • 翻訳品質維持のため、翻訳者に法律知識の学習機会を提供
  • チェック専任者による品質管理体制を確立し、高品質な翻訳を実現
  • ドイツ語訳、英語訳では通常工程としてネイティブチェックを実施

トランスユーロによる契約書翻訳・法律翻訳/法務翻訳サービスの詳細はこちら!

ドイツ系法律特許事務所から独立・創業した私たちにとって、法律文書の一種である契約書の翻訳は得意分野です。各国の法体系や法への考え方を熟知し、契約書の文脈に沿った適切な翻訳ができる経験豊富な翻訳者が、徹底した品質管理体制のもとで正確な契約書翻訳を提供します。

「海外企業との取引にあたり、信頼できる契約書翻訳のパートナーを探している」「日・独・英間での正確な契約書翻訳を依頼したい」とお考えのご担当者様は、ぜひ一度トランスユーロへお気軽にご相談ください。

ドイツ語・英語への直接翻訳のご相談はトランスユーロへ

ドイツ語・英語への直接翻訳のご相談はトランスユーロへ

トランスユーロは、ドイツ系法律特許事務所の翻訳部から独立・創業した翻訳のプロ集団です。

各分野の専門スキルを持つ熟練の翻訳者を社内外に抱え、日本語からドイツ語・英語への翻訳はもちろん、ドイツ語・英語から日本語への翻訳時にも他の言語を挟まない直接翻訳に対応。

主に特許翻訳など、専門的かつ翻訳難易度の高い以下のような文書の翻訳を得意としています。

  • 特許翻訳:出願から中間処理、知財裁判まで翻訳を通してトータルサポート
  • 技術翻訳:産業マニュアルや取扱説明書、カタログ、技術論文等の翻訳
  • 法律翻訳:判決文などの法律関係文書、企業の契約書などを正確に翻訳
  • 医療翻訳:医療機器の添付文書(英⇔日・独⇔日)、医薬翻訳(英⇔日のみ)
  • 証明書翻訳:海外の各種証明書、公文書(ドイツ語認証翻訳含む)の翻訳
  • ビジネス文書翻訳:会社案内やホームページ、契約書、社内規則等の翻訳

翻訳の工程においては、クロスチェック・校正はもちろんのこと、日本語からドイツ語・英語への直接翻訳の際には通常工程としてネイティブチェックも実施し、翻訳品質を担保しています。

日本語からドイツ語・英語、ドイツ語・英語から日本語、そして英語・ドイツ語間の直接翻訳、及びこれらの言語を用いた専門文書の高品質な翻訳に対応できる翻訳会社を探しているという場合は、ぜひ一度、私たちトランスユーロにもお気軽にご相談・お問合せください!

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