「現金だけが信用できる」これって日本でも同じですか?

日本は現金しか通用しないという評判の国です。最近では、キャッシュレス決済を提供するお店も増えているので、そうとは言い切れませんが、それでも、多くの日本人には、現金払いが好まれているようです。

カード払いの普及

 

日本に関する旅行情報にはよく、「いつも十分な現金を持ち歩きましょう」といったアドバイスが載せられています。しかし近年では、状況が少し変わっているようです。ほぼすべてのコンビニ、スーパー、ドラッグストア、大型デパート、チェーン展開しているレストランでカード決済が可能になっています。大都市の観光スポットでもカードが使えます。

ただし、地方や個人経営のレストラン、ショップに入った場合は、現金しか受け付けてもらえない場合がほとんどです。クレジットカード会社が高い手数料を要求するので、小さな店舗にとってはなかなか儲けに結びつかないからです。

携帯電話でキャッシュレス決済

 

スマホでキャッシュレス決済ができる場面は日本でも増加しています。2018年3月にはメッセージアプリ「Line」の機能が金銭取引もできるように拡張されて、バーコードでの支払いができる「LinePay」が導入されましたスマホや携帯電話でバーコードをスキャンするだけで、クレジットカードもデビットカードも必要ありません。

そのあとすぐに大型のコンビニチェーンで、同じようなサービスが開始されました。セブンイレブンの「セブンペイ」、ファミリーマートの「ファミペイ」です。残念なことに、セブンペイは、サービス開始後すぐにハッキングされたため、評価を下げてしまっています。

日本人は現金が好き

 

そのような選択肢が増えた状況にあっても、日本人は現金払いを好みます。5回の購買行為のうち、4回は現金で支払われているといわれています。

日本人は現金のほうが安心でき、安全であると感じていて、また日本は犯罪率の低い社会なので、比較的多めのお金を持ち歩くことに不安がありません。また、セブンペイのハッキング事件なども、キャッシュレスサービスへの信頼向上を妨げています。

しかし、本当に現金は安全な対価交換の手段でしょうか?現金が盗まれた場合、たとえ日本であってもお金が返ってくる可能性は低いです。クレジットカードであれば、盗まれたときにはブロックし、そしてクレジットカード会社に不正に使用されたと訴えることができます。そうすれば、不正に使われたお金を取り戻したり、盗んだ人がカードを使って買い物するのを阻止できる可能性があります。

日本側はキャッシュレス決済を広めたい

 

日本政府は、キャッシュレス決済の割合を40%まで増やしたいと考えています。そのためもあり、2019年10月に予定されている消費税引き上げのタイミングで、キャッシュレス決済した購入価格の一定の割合を、ポイントとして顧客に還元する特別なプログラムを実施することになっています。ただ、これまでのところ、このプログラムに参加することになっている企業はあまり多くありません

どんな支払い方法をよく使いますか?日本でクレジットカード決済をしようとして、断られたなどのトラブルがあったことはありますか?

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