「バターの塊をくり抜いた」と表現される都市ヌーシャテル

 

「禁断のお酒アブサン」「スイス時計」を始め、「日本で功績を残したスイス人」など過去の記事で複数回にわたってヌーシャテル州(Canton de NeuchâtelまたはKanton Neuenburg)の地名が登場したことを覚えていますでしょうか?

以前も申し上げたように、本ブログでは特定の地域をひいきにしておらず、スイスの各地方の魅力をご紹介したいと思っておりますので、同じ名前が度重なって挙げられたのは決して意図的ではなく、単なる偶然に過ぎません。

逆に、ヌーシャテル州はそれほど多くの魅力を持った地域ですので、皆様にはむしろそれがどのような場所で、どんな素晴らしさを持っているのかもっと知っていただきたいぐらいです。

したがって、今回はお酒と時計の名産地だけに留まらないヌーシャテル州の州都を担うヌーシャテル市をご紹介いたします。

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言語圏の境目に建つ都市フリブール

 

過去の記事でも申し上げたことがあるので既にご存知だと思いますが、スイスにはそれぞれの言語圏を有する4つの公用語があります。

そのため、本ブログでは特定の言語圏をえこひいきせず、なるべく全ての言語圏を採り上げるようにしています。

特に名所に関してはドイツ語圏だけでなく、フランス語圏やイタリア語圏の都市もご紹介していますし、他の記事においてもそういったバランスを考慮し、可能な限り4つの言語圏に言及してきました。

しかし、言語とはそれを話す人間によって形を変え、空間的にも移動することから、言語圏もまた一定不変なものではありません。

現にスイスでは言語圏が時間の経過とともに複雑に入り乱れて、今となってはそれらの境界線がはっきりしない地域が多々あります。

しかも、その中にはなんとひとつの市町村で2つの異なる言語を使用するという、日本人からしてみればおそらく想像もできない珍しいケースまで存在します。

したがって、今回はそんな言語圏の境目に建っている代表例としてフリブール州(Canton de FribourgまたはKanton Freiburg)の州都フリブールをご紹介させていただきます。

 

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アンバサダーの町と呼ばれる都市ソロトゥルン

 

過去に何度かにわたってスイスの名所を採り上げてきましたが、それらは何れもスイスを代表する都市であったことから、皆様も今更新しい話でもないと感じていたことでしょう。
しかし、いきなり観光ガイドにも掲載されていないような秘境から攻めていくと、逆にマニアックすぎると思われることを恐れたため、ある程度メジャーなものから始めてマイナーなものへと進もうと考えた次第です。

数えたところ、名所に関する記事は今回でかれこれ10回目となりますので、そろそろ著名でない場所に触れてもいい頃だと感じました。したがって、今回は個人的にとても好きで、スイスの穴場として是非皆様にも知っていただきたいソロトゥルン州(Kanton Solothurn)の州都であるソロトゥルン市をご紹介いたします。

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スイス最西端の都市ジュネーヴ

以前、ベルンをご紹介した際にベルンが連邦都市として事実上スイスの首都であることにも触れさせていただきましたが、皆様の中には本ブログの記事を毎回読んでくれている人ばかりではないと思いますので、未だにジュネーヴがスイスの首都であると勘違いされている方もいるのではないでしょうか?

確かに、ジュネーヴはビジネスを始め、国際会議などの目的で年間を通して多くの外国人が訪問しますし、メディアでも度々その名前を見聞きすることがあります。しかも、それらがほぼ政治経済に関するものであることから、スイスに行かれたことがない人はもとより、現地を訪れた観光客でさえ、ジュネーヴが政治の中心であるかのように感じてしまいます。しかし、スイス人からすればそれはとんでもない誤解で、ジュネーヴほどスイスらしくない地域はないと主張するぐらいです。

したがって、今回は実際にどのような場所であるかを知っていただくために、ジュネーヴ州(Canton de GenèveまたはKanton Genf)の州都であるジュネーヴについてご説明させていただきます。

 

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北ドイツの魅力               東フリースラント諸島・世界遺産のワッデン海へ

内陸国であるドイツですが、北ドイツは北海、バルト海に面しており、南ドイツとはまた違った魅力があります。その中でも、フリースラントといわれるオランダとドイツの2カ国に跨る北海沿岸地方は、独自の文化とフリースラント語といわれる独自の言語を持ち、また、オランダからドイツを経てデンマークまで続くワッデン海は、広大な干潟で、自然保護区域に指定されており、2009年には世界遺産にも登録されました。

 

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東スイスの商業都市サンクト・ガレン

氷河特急の旅を除けば東スイスは観光ツアーなどに含まれることはほとんどないのですが、これは決して観光名所が不足しているからではありません。

むしろ、東スイスに関しては以前にご紹介したアッペンツェルのように自然豊かで、他の地方とはひと味違う趣と個性的な文化を誇る町々が点在しますので、スイスを知る上では必ず一度は訪れる必要があると言えます。

したがって、今回はそんな東スイスの魅力溢れる文化的中心で、商業都市でもあるサンクト・ガレン州(Kanton St. Gallen)の州都サンクト・ガレンをご紹介したいと思います。

 

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スイスの連邦州を意味する「カントン」について

過去の記事でスイスの州についてお話した際に何度か「カントン」(Kanton)という言葉が登場しましたよね?

州は様々な国で行政管区のひとつで、司法管区や選挙区を指す場合もあります。既にご存知だと思いますが、州はアメリカ合衆国で「ステイト」(State)、ドイツやオーストリアでは「ブンデスラント」(Bundesland)と呼ばれ、国よっては様々な単語が用いられます。

そして、スイスではそれぞれの州を「カントン」と言いますが、それは日本だけでなく実はドイツ語圏でも本来あまり馴染みのない言葉なのです。

したがって、今回はスイスで州を何故「カントン」と呼ぶようになったのかについてのお話をさせていただきます。

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中央スイスの古都ルツェルン

今回はルツェルン州(Kanton Luzern)の州都で同名の都市であるルツェルンをご紹介いたします。

スイスの観光ガイドに必ず掲載されることから既にご存知の方や実際にご訪問された人も多いと思います。しかし、小さな町であるとの理由から日帰り旅行の対象にされがちで、実際にルツェルンを訪れたことのある読者様も長居はしなかったのではないでしょうか?

確かに、ルツェルンの中心部は非常にコンパクトで、短時間で効率よく回れるのですが、その郊外や周辺地域を含めば数えきれないほどの見どころに溢れています。

したがって、今回は「ルツェルンを再度訪れたい」や「一度だけルツェルンに行けるなら時間を掛けて見たい」と思えるような魅力の数々についてのお話をさせていただきます。

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食の名産地アッペンツェル

皆様は「アッペンツェル」という名前を聞いたことがありますか?

ピンと来ない方が多いでしょうが、日本でチーズ売り場に足を運ぶと、必ず登場する名前のひとつですし、世界のビールを取り扱う酒屋でも稀に目にすることがあります。

チーズやお酒など複数の商品で使用されている名前ですが、それが実はスイスの地名であることを知っている人は少ないのではないのでしょうか?

そこで、今回は世界的にその名が知られているアッペンツェルをご紹介させていただきます。

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