ストラスブール旅行記 ~ドイツとフランスの文化が融合した街

こんにちは。

今年のドイツの夏は猛暑続きで、大変な暑さでした!

毎年夏休みと言えば、ドイツではギリシャやスペイン、南フランスなどに家族旅行に行くファミリーがとても多いのですが、この夏はこれらの国における山火事災害が大きなニュースとなりました。

私の周りでも「夏休みにギリシャのクレタ島に行ったら、山火事で目的地にたどり着けなかった」とか「フランスに行ってたけど、山火事に遭遇してなんとかして戻ってきたよ」などなど、リアルな体験談を耳にして、欧州でも温暖化が急速に進行していることをしみじみ感じてしまいました。

それでも、せっかくの夏休みだし、近場でいいからどこかに行こう!と我々も思い立ち、四日間だけでしたが、夫と私と犬とでフランスのストラスブール(仏語Strasbourg、独語Straßburg)に行ってまいりました。

私たちの住む街からフランスのストラスブールまでわずか車で3時間。

週末旅行としても気軽に行ける距離なんですよ。

 

ドイツとフランスの文化が融合した街、ストラスブール

 

ストラスブールは、ドイツとの国境にあるアルザス地方の美しいフランスの都市です。

ライン川のほとりに位置し、中世から続く歴史的な旧市街地はユネスコの世界遺産に登録されている有名な観光地。

また欧州議会や欧州人権委員会の本部の所在地もあり、ヨーロッパの政治的中心地でもあります。

 

 

ストラスブールがあるアルザス地方は、過去にドイツとフランスが領有権を度々争った土地であり、ドイツ領土だった時代もあるため、街を歩いていてもドイツ皇帝が造らせた立派なドイツ式建造物があったり、アルザス郷土料理もドイツ料理にちょっと似ていたりと、ドイツとフランス両方の文化を楽しめます。

ドイツ語も普通に通じるのですが、しかーし!私はあえて英語を使います。

というのも、過去にドイツとフランスが争った歴史があるため、どうも地元フランス人のドイツに対するイメージが良くない印象を受けるんですよ(気のせい?)。

お店に入っても、ドイツ語よりも英語で話した方が店員さんの態度がコロッと友好的に変わる気がしました。

さらに私が「日本人」であることを伝えると、態度がより友好的に(笑)。

フランスでも日本旅行は今大変なブームになっているようで、「オオサカは人が面白かったよ~」とか、「日本の飲み放題、あれ最高だよ。フランスじゃ、グラス毎に課金されるからさ。日本の飲み放題プランに感動したよ!」(笑)とか、「ミヤザキがアルザス地方に来たことがあるの知ってる?」(ミヤザキって誰よ?うーん、宮崎駿監督のことかな。)などなど、日本に行ったことがあるという親日家のフランス人にストラスブールで何人も出会いました。

また柴犬も人気犬種のようで、連れている人をちらほら見かけましたよ!

 

やっぱりフランスは美食の国。食のレベルはドイツの比ではなかった

 

そしてやっぱりフランスは食事が美味しい!!

お隣の国なのに、どーして食事のレベルが天と地の差ほどあるのか。。。。

ドイツにも勿論美味しいものはあるのですよ!

例えば、ドイツパンとソーセージは絶対的自信を持ってお勧めできるのですが、フランスにやってくると、ソーセージもパンもドイツみたいに美味しくて感動するし、それ以外にも美味しいものが山ほど!

フォアグラもお手頃!

市場で食べる生牡蠣も新鮮で安い!

さすが美食の国です。。。

 

 

パティスリーで売られているケーキも、見た目が洗練されていて、まるで宝石みたい。

ドイツのコンディトライで食べる「ボリューム満点が売り。質より量で勝負!」といったケーキと全然ちがーう!

私の住むドイツのコブレンツと言う町は地方都市であるせいか、たいして美味しいレストランもなく(涙)、わざわざ高いお金を払ってまで外食する必要性を感じない(←家で作った方が美味しいから。在独日本人は多分みんなそう思ってるはず)のですが、ドイツからたった車で3時間、フランスに行けばレストランの選択肢が多い!!

美味しい店が数えきれない程あって、外食に出かける楽しみがある!!

そしてお店のスタッフに笑顔のサービスがある!ことに大変感激してしまいました(←日本では当たり前のことですよね)。

あーなんかフランスの食文化の底力を見せつけられて、頭では分かってはいたけど、その圧倒的な差にショックを受けてしまった私です。

 

 

噂通りの美食の数々に、愛犬ものびのびと歩ける治安の良さ。。。

2つの国の魅力を良いとこ取りしたストラスブール、素敵でした!

心と胃袋を満たすため、美味しい一皿と美しい街並みに会いにまた戻ってきたいです。


参考ウェブサイト

https://www.arukikata.co.jp/area/strasbourg/

 

スイス最年少の州都ドゥレモン

 

過去に本ブログにおいて掲載した記事「スイスの連邦州を意味する「カントン」について」で、現在のスイスが26の州から構成されている他、国会レベルで隣国の地域を新たな州として加盟させるか否かの議論が何度か交わされてきたことなどについても言及させていただきました。

様々な事情を考慮した結果、1815年にジュネーヴ州(Canton de GenèveまたはKanton Genf)がスイス連邦に加わって以来、新たな加盟州の誕生は実現しなかったものの、今でも相手国の承認を得て、影響を受ける地域住民の過半数が賛成していることを前提に憲法で定められた手続きを踏み、国民投票で可決されれば、スイスの領土や国境が変わっても決して不思議ではないことをお分かりいただけたかと思います。

実際に州の新規加入(あるいは離脱)はなかった一方、既に加盟している州においては、領土の割譲や交換が度々行われてきました。

また、ひとつの州を2つの州(準州)に分割したり、それらを再統一したりする事例に加え、2州が合併を試みるケースも過去に何度か起きています。

特に、前者の分割に関しては、今から僅か47年前の1979年にスイス憲法の改正を伴う、完全に独立した自治州として、ジュラ州(Canton du JuraまたはKanton Jura)が新たに創設される結果をもたらしました。

そればかりか、当該独立はそれ以降も世間を騒がせた一連の騒動の火種となり、今年に入ってからも大きな動きがあったのです。

したがって、今回はそんな「スイス最年少の州」として知られるジュラ州およびその州都であるドゥレモン(Delémont)をご紹介させていただきます。

 

(写真:Patrick Kurmann、CC BY-SA 4.0)

  ⇒続き

ガイドらしく!?ゆる~く観光地の紹介!美術史美術館編!その2

早いもので今年も半分が過ぎてしまいました。

いまヨーロッパは記録的な熱波に襲われていますが、ここウィーンも例外ではなく、連日猛暑が続いています。

しかし、日本の夏では考えられませんが、こちらはクーラーがほとんどなく、扇風機を使ったり、窓を開けて暑さを凌いでいます。

クーラーは本当に素晴らしい発明だとしみじみと思います。

今回もガイドらしく?ゆる~く観光地の紹介をしていきます!

⇒続き

ガイドらしく!?ゆる~く観光地の紹介!美術史美術館編!

皆さま、お元気ですか?

5月のウィーンは、前回の記事で紹介したユーロビジョンソングコンテスト(Eurovision Song Contest)で一色になりました。

音楽を流しながら走っている路面電車もあり、乗っている間、クラブの中に迷い込んだかのような気分になりました。

今回のユーロビジョンソングコンテストは、チケットを購入できたので、私も実際に会場に足を運びました!

 

さて、今回のブログでは、ガイドらしく?ゆる~く観光地の紹介をしたいと思います!

⇒続き

旅先は日本? 増え続けるドイツからの訪日客

 

訪日外国人数が過去最高を更新し続けているのは、もうすっかりおなじみのニュースになりました。

街中を歩けば、さまざまな言語が飛び交っています。

そのなかにドイツ語も混じっているのに気づいたことはあるでしょうか。

2024年の訪日ドイツ人の数は約32万6千人、消費額は1,048億円と、訪日客数、消費額ともに過去最高を記録しています。

でも少し前まで、ドイツで「日本に行ったことある?」と聞いても、ほとんどの人は首を横に振っていました。

アニメに熱中する若者、日本学を専攻する学生、仏教や禅に関心を持つ人—そういった一握りの『日本通』だけが、はるばるやってくる国だった印象ですが、今は「日本に行ってきた」「来年行く予定」という声がずいぶん増えたと聞きます。

数字の変化の裏側に、こうした空気の変化もあります。

⇒続き

番外編 トラ友Kさんが我が街に

 

こんにちは!

11月中旬にトランスユーロ株式会社の社員でアカデミー事務局のKさんがドイツ出張に来られるということで、かねてから「お会いしたいです」と言っていたのですが、わざわざ私の住む街コブレンツまで立ち寄ってくださったので、今回は番外編として、アカデミー事務局Kさんのコブレンツ滞在記としてその時の様子をご紹介したいと思います。

 

⇒続き

スイスのイタリア語圏最大の都市ルガーノ

 

スイスのイタリア語圏が、面積や人口に関して全体に対して占める割合は1割にも満たないのですが、過去の記事で何度か取り上げただけあって、様々な意味において独特で珍しい文化を持っています。

直近のブログで、建築や国境事情といった角度からそういった側面に言及しましたので、スイスのイタリア語圏が、全体に対してほんの一部に過ぎないにも拘らず、意外と魅力的な内容が多いことをご理解いただけたのではないでしょうか?

とはいえ、スイスの名所に関しては何年も前にベッリンツォーナ(Bellinzona)をご紹介して以来、イタリア語圏の名所は一切登場していませんので、久しぶりにスイス南部に位置し、独自の文化圏を形成している当該地方に焦点を当てたいと思います。

という訳で、今回はティチーノ州(Canton TicinoまたはKanton Tessin)最大の都市であり、スイス国内でも有数の金融都市として知られるルガーノ(Lugano)について、色々とお話させていただきます。

  ⇒続き

リンゴ州の都フラウエンフェルト

 

本ブログではこれまでかなりの数のスイスの名所をご紹介させていただいたほか、様々な内容についてのお話でもそれぞれの地方や州の名前が何らかの形で登場してきましたが、スイス連邦を構成する全26州のうち、1州だけは過去に一度も出てきたことがございません。

これは筆者が意図的に触れるのを避けたり、言及する価値がなかったりした訳ではなく、単なる偶然が生んだ結果ですので、その名前を全く挙げてこなかったことに対してむしろ罪悪感があります。

その州とはスイス北東部に位置し、ボーデン湖(Bodensee)を隔ててドイツおよびオーストリアと国境を接するトゥールガウ州(Kanton Thurgau)です。

当該州は人口と面積が何れも26州中12位で、数値だけを見ればスイスの平均で推移しているものの、州全体において自然がとても豊かで、果実栽培が盛んに行われていることで知られています。

特にリンゴに関しては生産量が常に全国1位を誇ることから、「リンゴ州」(Apfelkanton)とも呼ばれているほどです。

したがって、今回はそんな初登場ながらもスイスを代表する果物産地であるトゥールガウ州の州都を担っているフラウエンフェルト(Frauenfeld)をご紹介させていただきます。

⇒続き

スイス建国ゆかりの地アルトドルフ

 

もう何年も前になりますが、本ブログで「リュトリ盟約から始まったスイスの建国」や「スイス建国の英雄ヴィルヘルム・テル」の記事を掲載したことを覚えていらっしゃいますでしょうか?

それらの記事でご紹介した内容は、スイスが700年以上も前に神聖ローマ帝国からの独立を果たして自治領となった際の出来事を物語っています。

しかし、それらは長い間口頭でのみ伝承されてきたことから、今となってはどこまでが本当で、どの部分が作り話なのかが不明な状況です。

とはいえ、その舞台となったそれぞれの場所は実在しており、スイスの歴史を探る上で重要な史跡として季節を問わず多くの観光客を惹き付けています。

しかも、史跡が位置する周辺には壮大なアルプスの山々をはじめ、殆ど手付かずの自然が現在も多くの残っており、歴史的事実とは別に、スイスの原始的な風景を見ながら数百年前にタイムスリップしたかのような気分を味わえることでも人気です。

という訳で、今回はそんなスイス誕生の地であり、「原初スイス」(Urschweiz)の異名を持つウーリ州(Kanton Uri)の州都であるアルトドルフ(Altdorf)をご紹介いたします。

  ⇒続き