スイス発祥の五輪競技

 

東京オリンピック・パラリンピックがコロナの影響で1年も延期して開催されたこともあって、あの盛り上がりをついこの間のことのように感じている人も少なくはないと思いますが、半年後にはパリで次のオリンピックが待ち構えており、各種準備もいよいよ大詰めを迎えていますね。

それに伴い、本ブログでもオリンピックイヤーに合わせてスポーツに関する様々なネタをご紹介しようと考えております。

そして、その記念すべき第一弾としてスイスで生まれた五輪競技についてのお話をさせていただきますが、皆様はスイス生まれの五輪競技と言えばどのようなものがあるかご存知ですか?

スイスは雪国であるが故に、夏よりも冬のスポーツが盛んであるため、今回ご紹介するスポーツも当然ながら冬季オリンピックの競技になります。

名前からして「アルペンスキー」がスイス発祥の競技と思われがちですが、実を言うとアルペンスキーは北欧で生まれたとされており、残念ながらスイスを起源としていません。

一方、スイスのイメージがさほどないものの、歴史を辿ればそのルーツがスイスにあるのがなんと「スライディング競技」なのです。

したがって、今回はそんなスイス発祥のスライディング競技についてご説明いたします。

 

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ドイツの野球事情 ベースボール・ブンデスリーガ

 

今年2023年に開催された野球の世界大会WBCで盛り上がった日本。

下火だった日本の野球人気に再び火をつけるほどに、侍ジャパンの活躍は素晴らしかったですね。

さて、そのWBC、ヨーロッパ諸国からはチェコ、イタリア、オランダの本選参加がありましたが、予選にはドイツも参戦していたのをご存じですか?

ドイツといえばサッカーが一番人気のスポーツです。野球はマイナーなスポーツでルールを知る人も少ないのですが、実はベースボール・ブンデスリーガというリーグ戦が存在します。

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スイスの国技

スイスはクラブの数が世界一多いと言われるほどクラブ活動が盛んで、国民の約半分が最低1つのクラブに所属しているとの統計まであります1

日本でも、少し前に世間を騒がせた「桜を見る会」を始め、「○○の会」が全国各地に多く存在し、その点では決してスイスに負けていません。

しかし、それらを内容別で比較してみるとスイス、そしてドイツもそうですが、スポーツクラブが大半を占める一方、日本ではスポーツ以外のクラブが多いようです。

そのため、近年では日本の地方自治体が地域住民の交流や地元愛を育む場を設けるといった観点から、特にドイツのクラブ活動に着目していて、日本でも普及させる取り組みを行っています。

日本人は一般的にスポーツが好きな印象を持っていますので、むしろ民間のスポーツクラブが比較的少ないことが不思議です。

というのも、私は様々な国や地域の方とお会いする機会がありますが、今まで「スイスの国技って何?」と、質問してきたのは日本人以外にいませんでした。このような経験から日本の皆様はスポーツにかなりの関心があるとつくづく感じさせられます。

したがって、今回は日本で意外と興味を引いているスイスの国技についてのお話をさせていただきます。

 

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サッカーW杯2022 ドイツ事情

11月20日(日)からカタールで始まったサッカーワールドカップ。サッカー大国であるドイツに勝った日本ではおおいに盛り上がりましたが、ドイツにとっては予想外の結果となり、勝負は水物と実感させられます。しかし、今回のワールドカップは開幕前からフィールド外での話題も多く、欧州とりわけドイツでは観戦ボイコットも起こっています。

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“奇跡”が必要なオーストリアのサッカー

ヨーロッパのサッカー大国といえば、真っ先に思い浮かべるのはドイツ、イタリア、スぺインでしょうか?有名なサッカーネーションとして、オーストリアを挙げる人は滅多にいないと思います。でもでも、オーストリアは間違いなくサッカーの国なんです!冬はスキー、夏はサッカーです。日本の子供たちが公園でキャッチボールをするように、オーストリアではサッカーをします。オーストリアはEM (Europameisterschaft = UEFA欧州選手権)やWM (Weltmeisterschaft = FIFAワールドカップ)などの大きな選手権の本大会にはなかなか進めません。しかし、最近では、1年延期されて2021年に開催されたUEFA欧州選手権の2020年大会で、オーストリアのナショナルチームが初めてグループステージを突破しノックアウトステージまで進出しました。

今回は100年以上もの歴史があるのに、なぜかいつも奇跡が必要になるオーストリアのサッカー事情についてお話ししたいと思います。まずはオーストリアサッカー史上、おそらく一番有名な試合からご紹介しましょう。

 

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「海無し国」の異名が似合わない国スイス

今更ですが、スイスが内陸国であることはご存知ですよね?私は日本での生活において自身の出身国についての質問を受けることが多く、その際にスイスが陸続きで他国に囲まれていることに触れることもあって、稀に「スイスって海がないの?」と驚かれるときもあります。

現状、ヨーロッパではオーストリアやチェコなど一部を除けば、殆どの国が海に面していて、中でも知名度の高いスイスがよりによってそのひとつであることを不思議に感じる人もいるでしょう。島国に住む日本人からすれば海がないことは大半の国民にとって想像しにくいもので、「海無し県」という言葉まで存在するほどです。

しかも、「海無し県」は他の都道府県民からいじられ、別世界のように認識されているようにも感じます。同じように、「海無し国」であるスイスもそういう意味では他国から笑い者にされていますが、それは、スイスほど実は「海無し国」の異名が似合わない国はないという事実を知らないからに他なりません。

したがって、今回は皆様が抱いているスイスのイメージを覆し、内陸国であることがまるで嘘であるかのように思ってしまう数々の事実をご紹介いたします。

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Hopp Schwiiz! スイスドイツ語講座その6:スポーツに関する言葉

突然ですが、皆様はスポーツがお好きですか?

もちろん、趣味や健康のためにやっているスポーツと観戦者として楽しむスポーツで好き嫌いが変わると思いますが、そもそもスポーツに関心があるかどうかという質問です。

統計を見る限り、日本人は様々な競技を観戦するのが好きなだけでなく、自らも積極的に身体を動かすのが習慣になっているようです。また、普段はさほど興味がなくてもオリンッピクやワールドカップのような国際的なイベントだけは気になるという人もいるのではないでしょうか?

例えば、2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップでは多くの国民が「One Team」の渦に巻き込まれ、元々ラグビーに縁がないのに選手にエールを送った方も少なくありませんでした。

このように、関わり方は人それぞれですが、スポーツは何等かの形で我々の生活の一部を占めていると言えます。これは外国人であっても同じことで、クラブ活動が盛んなスイスにおいてスポーツは特に欠かせません。

したがって、今回は冬季オリンピックに合わせてスポーツに関するスイスドイツ語をご紹介します。

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スキー大国オーストリア

Wolfgang Ambrosというオーストリアのポップロックミュージシャンが1976年に発表した彼の代表作「Schifoan」という曲の中に「Schifoan is des Leiwandste, wos ma si nur vurstö’n kann♪」という歌詞があります。『スキーするのは想像できることの中で一番楽しいことさ』という意味で、オーストリア人のスキーに対する熱い想いを代弁しています。スキーはサッカーの次にオーストリアの国技だと言えます。でも正直に言うと、サッカーは人気があっても、他の国と比べてあまり強くありません。でもスキーは、実力の点でも世界最高であり、オーストリアの右に出る国はいないと言っても過言ではありません。

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