日本の配偶者ビザはどうやって取るの?

日本で外国人が日本人と結婚すると、配偶者ビザを申請できます。このビザは日本在住の外国人の間で、非常に人気があります。労働ビザと違って、職業に関して何の制約もなく、職業に就かなくても、日本で生活することが可能になるからです。

そんな事情を反映してか、日本に居住し、就業できるようになるからと、外国人が配偶者ビザを偽装結婚で取得しようと試みるケースが頻発しています。それに伴い、配偶者ビザの申請には手間暇がかかり、判定も厳しくなっています。

申請には、まず、夫婦が日本で生計を賄うだけの十分な経済力があることを証明できなければなりません。ドイツでも配偶者ビザの申請には、同様の要求をされます。最終的に社会扶助を受けざるを得なくなる人に向けて、ビザを発行することを国家が避けようとするのは、充分、理解できます。

日本の配偶者ビザ申請には、さらに質問書に答えることが必要になりますが、この質問書には、夫婦に関するかなりプライベートな質問が含まれています。夫婦の馴れ初めはどうだったか、結婚を決めた経緯はどのようなものだったのか、について作文の類いを書かなければなりません。これに加えて、夫婦が一緒に写っているプライベート写真も添えなければなりません。 夫婦が離れて住む場合は、私的なメール、ショートメッセージあるいは、夫婦間の電話の通話証明を添えなければなりません。正真正銘の婚姻関係であることが立証できなければならないのです。

この要件には私はいささか懐疑的です。非常に個人的な情報を赤の他人に開示しなければならないのです。これで偽装結婚を食い止められるのか、甚だ疑問です。この点に専門に取り組んでいる弁護士も数多いて、質問書にどう対処するのが最善かを指南できるそうです。
ドイツのビザ申請では、このような個人的な情報を記載する必要はありません。

日本とは異なる、さらに興味深い点は、ドイツでは、幾つかの例外を除いて、外国人の配偶者には、ドイツ語の基本的な語学知識が期待されることです。日本では、このような語学知識は必要ではありません。それでも、夫婦間でどのように意思疎通がなされているか、説明しなければなりません。例えば、夫婦両方共、英語が堪能な場合、外国人の配偶者は日本語の知識がなくてもビザを取得できるのです。

私はドイツの規定の方が理にかなっていると思っています。その方が、外国人配偶者がドイツ国内で孤立してしまうことを防ぎ、ドイツ人との交流を結びやすくする効果があるからです。そして、ひとたび基礎をマスターすれば、言葉も覚えやすくなります。
日本には、先ほど述べた規定があるために、日本人の外国人配偶者の中には、ほとんど日本語を話せない人がいたり、特に大都市では、日本語を習得する必要性をあまり感じない人もいます。お友達を見つけられる外国人コミュニティーが頻繁に催されるし、日常生活のあらゆる事柄で、日本人の配偶者が手助けしてくれるからです。

ドイツと日本のこのビザ申請について、皆さんはどのようにお考えでしょう? 偽装結婚を防ぐため、私的な情報を訊くのがいいでしょうか?日本に長期滞在したいすべての外国人は、最小限でも日本語を習得すべきではないでしょうか?

 

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