日本の自動販売機

ドイツでは、飲料自動販売機は、おもに駅構内や空港内でしか目にしませんが、日本では、全国至るところに自動販売機が設置されています。統計によると、人口23人あたりに1台の自動販売機が存在しています。これにより、日本は自動販売機普及率が世界一となっています。

ドイツでは、飲料を自動販売機で購入すると、かなり割高になってしまいますが、日本では、スーパーマーケットでの価格とそう大差ありません。特に暑さの厳しい日本の夏場では、飲料自動販売機はとても重宝されます。

自動販売機は電力を消費する

 

自動販売機は、とりわけ人件費を節約できるという点で、人気があります。しかし、忘れてはならないのが、自動販売機は、夜間も電源を切ることはないので、1日24時間電力を消費し続けているという点です。新宿や渋谷のような、夜間にも人通りの多い地域では、それでも問題ないのかもしれませんが、夜間には人の往来がほとんどない住宅街にも、多くの自動販売機が設置されています。

日本では、冬場には温かい飲み物、夏場には冷たい飲み物を飲料自動販売機で購入できることがスタンダードになっています。季節の変わり目には、温冷両タイプの飲料を同時に提供する自動販売機も登場します。電力消費は避けて通れない問題であることが容易に想像できます。

それでも飲料自動販売機メーカーは、断熱技術やソーラー技術を利用することで、効率のよいエネルギー利用を目指す取り組みも行っています。

 飲料だけではなく、食品や書籍などを提供する自動販売機もある

 

日本では、飲料用の自動販売機だけでなく、飲料以外の商品を販売する自動販売機もあります。レストハウスや駅構内においては、調理済み食品やスナックなどを提供する自動販売機をよく目にします。また、書籍や新聞も自動販売機で購入できます。

さらに、アルコール飲料やたばこを販売する自動販売機もあります。この種の自動販売機には、年齢識別装置が搭載されており、未成年者が入手できないようになっています。2019年8月、札幌では、遂にアダルトグッズを扱う自動販売機まで登場しました。

 本当に、下着自動販売機も存在する?

 

海外メディアがおかしな日本文化について報道する際、よく取り上げられるのが、使用済みの女性下着を購入できる自動販売機です。そのような自動販売機が日本にはありふれているという印象を与えるような報道も多いのです。しかし、実際には、そのような自動販売機を目にしたことがある日本人はほとんどいません。たしかに、そのような自動販売機は存在するのですが、アダルトショップにしか設置されていないようです。

個人的には、飲料自動販売機は便利ですし、外出したときに見つからないと不便に感じさえしますが、もう少し自動販売機の設置台数を減らしても問題ないのではないかと思うのです。品揃えがそう変わらない自動販売機が、すぐ近くに何台も並設されていたり、飲料を購入できるコンビニエンスストアの近くにも自動販売機が存在したりしているのです。

自動販売機をよく利用しますか?どのような自動販売機が便利だと思いますか?

 

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