食欲の秋

日本には「食欲の秋」という言葉があり、秋には食欲が旺盛になると言われています。はたして本当なのでしょうか?そんな食欲を満たしてくれる日本の秋の味覚とは、一体どのようなものなのでしょうか?

なぜ秋になると食欲が旺盛になるのか?

 

諸説ありますが、ひとつには、秋は日照時間が短くなり、セロトニンの分泌量が低下するためと言われています。セロトニンの分泌量が高いと食欲を減少させ、セロトニン不足になると食欲を増進させます。

また、気温が低くなると基礎代謝量がアップし、その分たくさん食べてエネルギーを補充するからだとも言われています。さらに別の説では、夏の暑さで食欲を失っていた人が、秋になり涼しくなったことで、食欲に目覚めるとも言われています。

 日本の秋の味覚

 

伝統的な日本食には、秋に旬をむかえる野菜が好んで使われます。秋の野菜というと、人参、じゃがいも、茸、さつまいもなどがあります。栗も秋の味覚の代表格です。秋の味覚の鮮魚と言えば、秋刀魚や鮭です。

秋の代表的な料理といえば「炊き込みご飯」です。お米と一緒にいろいろな具材・調味料を炊飯器で炊き込んで作ります。栗ご飯や茸ご飯が人気です。焼き芋や大学芋も秋の定番料理です。

ハロウィンスイーツ

 

秋になると街中にハロウィンスイーツが溢れるのも食欲を増進させる一因かもしれません。多くのホテルでは豪華なハロウィンビュッフェが開催されます。ケーキ屋では可愛らしくデコレーションされたハロウィンケーキが販売され、レストランでは、可愛すぎてもったいなくて食べられないようなハロウィンデザートが提供されます。

 

ドイツの秋のうつ病と日本のスポーツの秋

 

ドイツでは「食欲の秋」という言葉はほとんど聞きません。その代わりによく耳にするのは、「秋のうつ病」です。先に申し上げたように、秋は日照時間が短くなるのでセロトニンの分泌量が減少し、うつを発症させてしまうことがあります。秋のうつ病は食欲増進作用があるとも言われています。

日本では「スポーツの秋」とも言われており、多くの学校では秋に運動会が開催されます。過ごしやすい気候の秋は、さわやかな空気に触れてスポーツを楽しむにはもってこいの季節です。日本では、「食欲の秋」の食欲増進対策を念頭に考えたものですが、秋のうつ病の防止のためにも、秋のさわやかな空気の中での運動は有益なのです。

いまコロナ禍の只中にあって、家にいる時間が増え外で過ごす時間が減っている環境では、秋は、十分な運動を心がけ、そして秋の味覚の誘惑にあまり惑わされないようにすることが特に大切なのかもしれません。

あなたも秋になると夏より食欲が増しますか?

 

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