長寿大国日本-なぜ日本人はそんなに長生きなのか?

日本の平均寿命は84.2歳と、ドイツの平均寿命80.6歳よりも高くなっています。沖縄県の女性の平均寿命はさらに高く、86歳です。長寿の理由は一体どこにあるのでしょうか?日本人の遺伝子か、日本の健康保険制度か、あるいは生活習慣でしょうか?

日本の食生活-新鮮な食材と少量の食事

 

アメリカとヨーロッパでは肥満の問題がますます深刻化しているのに対して、日本では2015年に肥満に分類された人は全国民のわずか3.7%でした。平均寿命には日本人の食生活が関連していると考えられています。日本には「腹八分目」ということわざがあります。満腹になるまで食べないでその一歩手前の80%ぐらいでやめるのが健康に良いという意味です。ドイツの子どもは昔、お腹がいっぱいでも関係なしに「残さず食べたら、明日はお天気になるよ。」と、お皿のものを残さず食べ切るように教えられました。

また、1人前の量も日本は西洋より少ないのが普通です。例えば日本のピザのMサイズはドイツならSサイズに相当するでしょう。日本のスターバックスではドリンクの一番大きなサイズは590mlですが、アメリカには917mlのサイズのドリンクもあります。さらに、インスタント食品の消費が多い欧米に比べて、日本では新鮮な料理が多いです。また、日本食には伝統的に魚や野菜が多く使われています。

長時間労働の日本でも運動が推奨される

 

日本人は長時間オフィスで座りっぱなしというのはよく知られていますが、会社によっては毎朝、全従業員参加のちょっとした職場体操の時間を取り入れているところもあります。大企業では、社内に独自のフィットネス・ジムやスポーツクラブを設置したり、または従業員向けにフィットネス・ジムやスポーツクラブの割引特典があったりします。

よく体を動かす従業員は病気に罹りにくく、ストレスを良好に解消することができるので、企業にとってもこのような投資は価値があることだと言えます。既に現役を引退した高齢者の中にも、朝の公園に集まって皆で一緒に体操をする人が多くいます。

日本では学校生活のときからスポーツが大きな役割を果たしています。体育の授業があるのに加えて、多くの生徒は授業以外に部活動に従事して身体を動かします。2016年には65%以上の日本人が何らかのスポーツをしているとの結果が出ています。 筑波大学の研究により、スポーツの盛んな都道府県ほど、健康寿命が長いことが明らかになりました。スポーツを家族や友人と一緒に実施する場合が、最も長い健康寿命を生むそうです。

 

早期発見を重視する日本の医療制度

 

日本には主に3種類の健康保険があります。会社員向け(被用者保険)と、自営業や無職の人向け(国民健康保険)と、高齢者向け(後期高齢者医療制度)に分けられています。加入資格は日本に長期間居住している全ての国民にあり、加入が義務付けられています。原則的に、健康保険によって認められている医療費の70%がカバーされます(3割自己負担)。子どもや高齢者、低所得者については、自己負担額がさらに軽減されています。

会社員の場合、会社は年に一度、従業員に健康診断を受けさせる義務があり、また会社はその費用を負担しなければなりません。従業員も会社の健康診断を受診するよう義務付けられています。従業員を持たない自営業者や無職の人にはこの規定は適用されていません。しかし、自主的に健康診断を受ける場合、特定の補助が得られます。

こうして体調の悪化を早期に発見することができ、適切な治療や生活習慣の改善などの対策を取ることができるようになっています。このような毎年の検診が、日本人固有の健康意識に良い影響を与えているのかもしれません。

このように、日本人の生活様式が長い平均寿命の重要な要因となっているようです。また、病気を早期に発見して、大事に至らないうちに治療するように努めています。日本人が長寿になるのは、遺伝的要因や環境要因もプラスに働いているのかもしれません。

みなさんは日本の平均寿命が長いのはなぜだと思いますか?

 


ドイツ語版

記事のドイツ語版はこちらになります。

Lebenserwartung in Japan – Warum werden Japaner so alt

 

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