ドイツ クリスマスマーケットレポート 第1弾 ≪ニュルンベルク・ウルム≫

ドイツのクリスマスマーケット特集、第1弾はニュルンベルクウルムです。

ニュルンベルクはデュッセルドルフ在住の「F.u.E」さん、
ウルムからは「塩山平八郎」さんがそれぞれレポートしてくれました!

 

ニュルンベルクのクリスマスマーケット

レポート&写真提供 by F.u.Eさん

ドイツのクリスマスマーケットといえばココ!と言っても過言ではないほど有名で大規模なクリスマスマーケットが開催されるのがニュルンベルクです。

ニュルンベルクを訪れたのはデュッセルドルフ在住の「F.u.E」さんです。

 

開催期間

「Christkindlesmarkt」とよばれるニュルンベルクのクリスマスマーケットは、2022年11月25日から12月24日まで開催しています。

 

 

ニュルンベルクのクリスマスマーケットとは・・・

ニュルンベルク中央駅の目の前にある城壁の中に入ると、すぐに中世風の可愛らしい小さな広場があります。もちろんここがメイン会場ではありませんが、Hauptmarkt(中央広場)に向かうまでの通りや広場にもお店が至るところに立ち並んでおり、ローストアーモンドやレープクーヘン、チュロスやクレープといった香ばしくも甘い匂いから、食欲をそそるソーセージを焼く匂いまで永遠に良い香りが続くため胃袋が飽きることがありません。

ニュルンベルクのクリスマスマーケットは大きく分けると、
メイン会場の「Hauptmarkt」、
子供向けの「Kinderweihnacht」、
ニュルンベルクの姉妹都市が集まった「Markt der Partnerstädte」、
特産品や伝統品を販売する「Original Regional」、
Die größte Feuerzangenbowle der Welt(世界一大きいフォイアーツァンゲンボウレ)と名付けられた一帯でラム酒入りのホットワインを提供している「An der Fleischbrücke」があります。

ニュルンベルククリスマスマーケットのシンボル ≪Christkind≫

 

ニュルンベルクのクリスマスマーケットといえば「Christkind」です。ブロンドの巻き毛に金色の王冠をかぶり、天使に扮した「Christkind」が、今年も11月25日にニュルンベルクのクリスマスマーケットの開会宣言をFrauenkircheで行いました。(開会式の様子はコチラ

運良くタイミングが合えば、マーケット内でこの「Christkind」に会うことができるそうなのですが、今回は残念ながら遭遇することはできませんでした。

このChristkindは、2年に一度ニュルンベルク市民の10代の女性から選ばれるそうです。その応募条件はニュルンベルクに長く住み、できれば出身者であること、身長が160cm以上であることなど色々あるようですが、心身ともに丈夫であることも選考基準となるようですね。

グリューワインのマグカップにも「Christkind」が描かれていました!

 

ニュルンベルククリスマスマーケットの名物

ニュルンベルクのクリスマスマーケットの名物といえばまずはElisen-Lebkuchenです。独特な香りと味のするレープクーヘン。私自身、あまりレープクーヘンは得意ではないのですが記念に購入してしまいました。ニュルンベルクには「Lebkuchen-Schmidt」というとても有名なレープクーヘン屋さんがあります。今回はSchmidtのレープクーヘンではありませんが、カラフルなレープクーヘンはクリスマスの象徴のひとつです。

 

 

 

そしてもう1つの名物がNürnberger Rostbratwürste(ニュルンベルクの焼きソーセージ)です。ドイツの他のソーセージと比べて小ぶりなニュルンベルクのソーセージは、個人的に食べやすさNO.1。しかし味はかなりしっかりしているので、パンとの相性も抜群でした!

 

 

★おすすめポイント★

色とりどりのオーナメントや小物を販売するお店をめぐるのもおススメです。あれもこれもと欲しくなってしまうのですが、お気に入りの作品を探し回るのも良いかもしれません。

 

そしてさらに変わり種としてお勧めするのが「Markt der Partnerstädte」にある、

ルーマニアのお店で飲んだHeißer Schnaps「Tuica Fiartaです。かなりアルコール度数が高いので、一気に身体が暖かくなります・・・ここでは店主の女性自らが仕込んだ自家製のものを提供してくれます。

少し癖がありアルコールものどにガツンと来るのでチビチビとしか飲めませんでしたが、グリューワインよりも手っ取り早く温まりたいという方は是非Tuica Fiartaを試してみてください!ちなみにシュナップス用の小さいカップは、グリューワインと同じくカップ代を払えば持ち帰り可能でした。

 

沢山見どころがあり、歩き疲れるほど大規模なニュルンベルクのクリスマスマーケットですが、ぜひ皆さんも訪れてはいかがでしょうか。

以上2022年ニュルンベルクのクリスマスマーケットレポートでした!

 


参考サイト

Nürnberger Christkindlesmarkt – christkindlesmarkt.de

Home – nuernberger-feuerzangenbowle.de

Wie wird man eigentlich das Nürnberger Christkind? – christkindlesmarkt.de


 

ウルムのクリスマスマーケット

レポート&写真提供 by塩山平八郎さん

 

バーデン=ヴュルテンベルク州のウルムという都市をご存知ですか?実はあの有名な物理学者アインシュタインの出生地でもあるのです。そんなウルムからは、レポーターの「塩山平八郎」さんがクリスマスマーケットのレポートをしてくれます!

 

開催期間

世界一高い尖塔をもつ教会がある南ドイツの都市、ウルム。この街のクリスマスマーケットは今年は11月21日(月)から12月22日(木)まで毎日午前10時から午後8時30分まで開催されています。

ウルムのクリスマスマーケットとは・・・

ウルムのクリスマスマーケット(以下、当市と呼ぶ)の特徴はなんといっても開催される場所そのものでしょう。というのも、当市はウルムの大聖堂の目の前の広場(Münsterplatz: ミュンスター広場)で開催されるのです
クリスマスマーケットに足を運ぶと真っ先に目に飛び込んでくるのは煌びやかな屋台や訪れる人々を優しく見守るように聳える大聖堂。当市の歴史と親しみを感じられる雰囲気は大聖堂無しにはあり得ないのでは、と思います。

 

 

 

また当市はシュトゥットガルトやニュルンベルク等の他の大きな都市のクリスマスマーケットと比べると規模がコンパクトで出店数は全て合わせてもおよそ120ほどですが、お馴染みのソーセージやグリューワイン(Glühwein: スパイス入りホットワインのこと)の屋台はもちろんのこと、犬用のクッキー屋さんヴィーガンの食べ物屋さんウルムで手作りされた木製のまな板屋さんなど個性が光るお店が軒を並べているのも特徴です。

 

そして当市の名物といえばメルヒェンの森(Märchenwald)という名の小さな広場でしょう。ここには赤ずきんちゃんやヘンゼルとグレーテルといったドイツ発祥の物語をモチーフにした木製の置物が道なりに飾ってあり、広場を歩きながら様々な物語の世界を楽しむことが出来ます。

また、この広場を囲むように小さな蒸気機関車が走っているので、それに乗ってぐるりと一周見て回るのも楽しいかもしれません。

また大聖堂の目の前にはレベンディゲ クリッペ(lebendige Krippe: キリスト生誕の様子を表した像と一緒にヤギや羊などの生きた動物たちがいる小さな囲い)と呼ばれるものがあり、寒い中でも可愛い動物たちに癒され心が温まります。

★オススメどころ★

個人的なオススメといえば、当市のすぐ真横に立っているStadthausの屋上からの景色です。

 

入場料は無料で、4階(ドイツ式3階)の屋上まで登ると当市の様子を上から見渡すことが出来ます。日が落ちてから屋上まで登ると、イルミネーションが輝く市の様子と、物静かに佇む大聖堂の様子を同時に眺めることが出来て風情があります。

ウルムクリスマスマーケットのご当地グルメ

当市に訪れたら必ず食べて欲しい!というものといえば、フォイヤーヴルスト(Feuerwurst: 直訳すると火のソーセージ)と呼ばれる辛いソーセージとザウアークラウト(Sauerkraut: 直訳すると酸っぱいキャベツ)をバゲットに挟んだホットドッグです。このフォイヤーヴルストのホットドッグの特徴といえばそのサイズ感で、長さはおよそ30cmはあるかと思われます。そのサイズ感に圧倒されてしまうかもしれませんが、あつあつピリ辛なソーセージとひんやり酸味のあるキャベツの絶妙なコンビネーションがあと引く美味しさで、気がつけばあっという間に食べ終わってしまいます。

 


参考サイト

Ulmer Weihnachtsmarkt

(https://www.ulmer-weihnachtsmarkt.de/ 2022年12月11日13時15分)

 

次回は、シュトゥットガルトとメルツのクリスマスマーケットレポートをお届けします!

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