車の運転~ハプニング編

車を運転する時は、いつも安全運転を心掛けたいものですが、運悪くトラブルに巻き込まれることってありますよね。

私はかれこれ10年程、安全運転をモットーにドイツで車を運転していますが、今回は運悪くハプニングが発生した時のエピソードをお伝えしたいと思います。

 

 

車上荒らしに遭った!

 

 

 

今から10年ほど前、まだ幼稚園児だった子供たちを連れてケルン動物園に行った時のこと。

私は当時、車のフロントガラスに吸盤で接着するカーナビを使っていました(今はあまり見かけなくなりましたね)。

治安の良い田舎町に住んでいた私たちにとって、車を駐車したら、盗難防止のためにカーナビを車内の目立たない場所に収納することなんて一度も考えたことがなく、そのままカーナビをフロントガラスに付けたままにして動物園にレッツゴー!

しかし、やはりケルンは大都会。私は油断しておりました。

私たちがケルン動物園で楽しい一日を過ごした後、車に戻ってみると、無残に窓ガラスが割られ、カーナビが盗まれていたのでした。

「こんな明るい日中に、派手にガラスを割る奴がいるなんて!やっぱり都会は侮れんわ!」

 

ひとまず落ち着いて警察に電話すると、「最寄りの署まで来てください」とのこと。

一瞬あっけにとられましたが、車上荒らしに遭ってもドイツの警察は現場に来てくれないんですね(涙)。

都会だから?人手不足?単にカーナビ盗まれた程度だから面倒くさかったのか?

仕方がないので、窓ガラスが割れた車に乗って、最寄りの警察署まで行き、被害届を出しました。

その日、動物園でライオンや象を見て興奮していた子供たちは、帰りに警察署に行って警察官と色々お話もできて、大はしゃぎ。。。

私にとっては大迷惑なアクシデントでした。

「ドイツの特に都市部では車内の人目につく場所に貴重品を絶対に置かないこと」、そして「ドイツで車上荒らしに遭ったら、最寄りの警察署に自ら出向いて被害届を出すこと」ということを学んだのでした。

 

タイヤがパンクした!

 

先日車を運転している時、ちょっと急ぎの用があったので、うっかり道路の縁石に後ろのタイヤをぶつけてしまいました。

針が刺さった風船のように、みるみるうちにしぼんでしまったタイヤ。

そのまま走行することは困難だったので、すぐ近くのガソリンスタンドに車を停めてADACに連絡しました。

ADACとは、日本のJAFに相当するドイツの自動車連盟で、年会費を払うと緊急のトラブルに24時間対応してくれるドライバーにとって頼もしい助っ人です。

黄色い車両がトレードマークなので、ドイツ人からは別名「Gelber Engel(黄色の天使)」と親しみを込めて呼ばれています。

 

 

ADACの良い所は、全国どこでも拠点があること、そしてウェブサイトやADACアプリからも車の故障や事故を通報できるので、携帯電話の位置情報を手掛かりにしてADACが自分の正確な現在位置に来てくれることです。

私も早速ADACに連絡したところ、待つことわずか15分でADACが到着!

黄色い車から降りてきたADACスタッフは、見た目は「黄色の天使」とは程遠いおっちゃんでしたが(苦笑)、彼は

「このパンク具合だと俺が応急処置してもダメだわ。今の時間帯だと自動車修理工場も閉まる時間だしな。

タイヤ交換が必要だけど、アンタもしかして家に冬用タイヤがないかい?

あるんだったら、今から一緒に俺の車でアンタの家に行って、冬用タイヤを取りに行って、パンクした夏用タイヤと取り換えよう。そんで後日修理工場に行けばいい。」

とスムーズに解決案を出してくれました。

「うっそ、問題がこんなにスムーズに解決できるなんて!本当にここはドイツ!?さっすが黄色の天使!!」と私は心の中で拍手を送りました。

そして私はADACの黄色の車に乗り込み、おっちゃんと一緒に自宅に冬用タイヤを取りに行きましたが、おっちゃんは道すがら、「道路が渋滞している時は、この抜け道を通ればいいよ」とか、ADAC専用のカーナビシステムを見せてくれたりして(一般のカーナビとは異なり、事故現場や道路工事中の情報がリアルタイムで表示される機能付き)、私は感動。

その後おっちゃんは、私の家にあった冬用タイヤをパンクしたタイヤと速やかに交換してくれました。

ADACの年会費を収めているので、会員の私にとって、このサービスは無料。

ドイツはサービス砂漠だと嘆いていたけど、稀に例外もあること、そしてADACの「黄色の天使」はその名に値する頼もしい助っ人である!ということを学びました。

余談ですが、私は日本でもJAFのお世話になったことがあります。

日本の道路には雨が降った時など排水を目的として道路に沿って設けられた溝がありますよね?

この側溝、ドイツにはないんです。

なので、日本に一時帰国した時に、うっかりしていて側溝に脱輪してしまい、JAFに連絡して助けて頂きました。

ちなみにJAFはADACのパートナーなので、ドイツ在住者の私も、日本のJAFのサービスが無料で受けられてお得でした。

ドイツの運転に関するハプニングは他にも色々あるのですが…またの機会に書いてみたいと思います。

皆さんも安全運転を心がけてくださいね!

 

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