ドイツの蚤の市

 

ドイツでは週末になると、色んな場所で蚤の市(Flohmarktが開かれます。

週末のお散歩がてらに蚤の市を覗くのはとっても楽しいもの。

蚤の市で売られているのは、古着、レコードやCD、アンティークの家具、インテリア用品、アクセサリー、子供の玩具、食器類から文房具、昔の写真や意味不明なガラクタなど、なんでもアリで、飽きることはありません。

ドイツ人は物を大切にするため、昔の骨董品が出品されていることも多く、日本人にとっては珍しい掘り出し物を格安で買えることも!

今回はドイツの蚤の市についてあれこれお伝えします。

 

蚤の市の醍醐味

 

今やオンラインショッピングは当たり前の世の中。

ドイツのスーパーでも近頃はセルフレジが増えてきて、店員さんと挨拶を交わすことなく無言で会計を済ませてしまう。

効率的と言えば効率的だけど、なんかドライな感じがしませんか?

コミュニケーションは一体どこに??

しかし、蚤の市は売り手と買い手のコミュニケーションで成り立っているマーケットなので、ドイツ語の良い練習にもなるんです。

ドイツの蚤の市では、日本ではなかなか入手できないようなアンティークの掘り出しものを見つけることも可能。

でもアンティークの物って、その価値がいまいち素人には判断できません。。。

アンティークのお皿一枚手に取ってみても、ただの汚いガラクタなのか、それとも年代物の珍しい一皿なのかさっぱり分かりません(多分ガラクタである場合が殆ど)。

そこで出店者とコミュニケーションを取ることになる訳ですが、このやりとりこそ、蚤の市の醍醐味。

プライベートな私物を売りに出している個人出店者の場合、

「この皿は昔、子供たちが人形遊び用に使っていたお皿でね。昔はプラスチックじゃなくて、ままごとでも陶器の皿を使っていたんだよ。だから昔の子供たちはままごとを通じて食器の丁寧な扱い方を学んでいたのさ」

とか、モノにまつわるヒストリーを語ってくれることもあります。

もちろん、

「これは100年以上前の物でね、ネットオークションでみてごらん。100ユーロ以上はするよ」

とか、かなり大げさなことを言う売り手も普通にいますが、蚤の市は値切り交渉をする場なので、相手の嘘も見極めたうえで、交渉しなければなりません

しかーし!!

私は関西出身のくせに値切るのがとっても苦手。

「ちょっとこれまけてくれへん?」という一言を口に出すのに、昔からとっても勇気が要りました!

蚤の市ではアンティークの素敵な小物が色々売られており、ついつい手が伸びてしまうのですが、いつも出店者のうまい口車に乗せられ、素直に相手の言い値で買ってしまうというバカっぷり。。。。

では蚤の市で賢く買い物をするには、どうすれば良いのか?

ちょっと調べてみました。

 

蚤の市で欲しいものを安く買うための秘訣

 

蚤の市で掘り出し物を安く買うタイミングは、蚤の市が開いた直後と終わりが良いそうです。

蚤の市が開いた直後は、特に経験の少ない出店者の場合、値段の相場がまだはっきりと確定していないために、値切り交渉がしやすく、また蚤の市の最後は、売り手は売れ残った商品を持ち帰りたくないため、安く交渉できるそうです。

なるほど。

また、蚤の市で自分の欲しいものが見つかっても、絶対に喜んだ様子を見せてはなりません!

あくまでポーカーフェイスをよそおい、その物には大して興味がないフリをします。

そのうえで、出店者にフレンドリーに話しかけ、値段を聞き出します。

値段を聞き出したら、言い値の約30パーセント、安い値段を相手に提示します。

例えば相手に10ユーロと言われたら、自分は7ユーロを提案してそこから値段交渉を開始する。

さらに「あっちの店では同じような品が7ユーロで売っていたわ」など、さらりと嘘をついて売り手を揺さぶってみせる

もし売り手が妥協せず、値切り交渉が上手くいかない場合は、やんわりと断ってフレンドリーにその場を立ち去ります

その瞬間、売り手が「やっぱりアンタの希望する値段で売るよ」と言ってくれるケースが多いらしいです。

あと効果的なのは、蚤の市に友達やパートナーを同伴すること。

売り手と交渉する際に、友達に「えー、その値段はあなたにとっては高すぎるんじゃない?」とか「ねえ、予定の時間だから駅に急がないとだめだよ~」など、横からワザと口出ししてもらうのです。

そうすることで「早く売らないと!」と売り手を焦らせたら、もうこっちのもんです。

以上が、蚤の市で安く買うための秘訣だそうです(笑)。

お勉強になります。

ちなみに先日訪れた蚤の市で骨董品を売るおっちゃんがWir werden nicht älter, sondern reifer!(僕たちは歳を取るんじゃない。成熟するんだ。)」とおっしゃっていましたが、いい言葉だなと思いました。

そんな素敵な言葉に出会えるのも、ドイツの蚤の市の楽しさです。

 


参考ウェブサイト

https://www.markt.de/ratgeber/haus-garten/feilschen-auf-flohmaerkten/

https://topfm.imsueden.de/wie-feilsche-ich-am-besten-auf-dem-flohmarkt-745342/

 

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