NG?OK?ドイツ社会におけるタトゥー

ドイツに限らず、欧米社会ではタトゥーを入れている人をよく見かけます。今日の欧州ではタトゥーを入れている人は年々増え続けているそうで、ドイツでもその傾向は顕著だそうです。一方、日本ではタトゥーを入れていると、大衆浴場への入浴が制限されたり、就職活動への影響などもあるため、ネガティブなイメージが今日でも根強く定着しています。

ドイツ国内でタトゥーを入れているのは全体の約20%以上

 

ドイツのリサーチ会社ダリアが2018年に18カ国のインターネットユーザー9000人に行ったアンケートによると、タトゥーを入れている人が一番多いのはイタリア(48%)で、これを筆頭に、スウェーデン(47%)、アメリカ(46%)と続き、ドイツは11番目で36%という結果でした。

また2019年の別の調査では、ドイツでは国民の20%以上、実に5人に1人がタトゥーを入れており、七年前と比べるとほぼ2倍に増えていることがわかりました。世代別で見ると、特に若い世代に多く、20代では47%とほぼ半数の人が一つ以上のタトゥーを入れており、30代では33%、40代では28%、50代では17%という数値が発表されました。ちなみに日本人でタトゥーを入れている人の割合は、2%ほどと言われています。

30年前には24店舗ほどしかなかったドイツ国内のタトゥースタジオも、今日では約2000店舗にまで増えており、一大ビジネスとなっているのも現状です。

タトゥーの社会的意味合い

 

日本に比べると圧倒的にタトゥーを入れている人が多い欧米社会、そしてドイツ社会ですが、前述の調査結果を見ると、ドイツではこの数十年の間でブームとなり、ほぼ市民権を得たようです。それ以前は日本同様、タトゥーはアウトサイダーなイメージが強く、囚人や犯罪を連想させる面がドイツでもありましたが、近年のブームを見ると、タトゥーの社会的意味合いが変化し、ファッション、アクセサリー的な感覚で自己表現をする手段として許容されるようになっているようです。

就職に関しても、日本ほどタブー視はされておらず、個人的な嗜好として認められており、今日では様々な職種で許容され、第10代連邦大統領、クリスチャン・ヴルフの夫人なども自身のタトゥーを公に見せていたそうです。とはいえ、やはり銀行員や警察官など、ある種のお堅い職種においては多少問題視され、隠すことを推奨される場合もあるそうです。

江戸時代の日本では、刑罰として刺青が刻まれることもありましたが、火消しや飛脚など露出の多い職人に身体装飾として好まれ大流行した時代もありました。文化人類学や民族学などの観点からは、タトゥーを一種の通過儀礼と解釈することもできます。場所だけではなく、時代の変遷とともに変化する価値観の変化は興味深いですね。

 


参考HP

 

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