番外編・日本に一時帰国して逆カルチャーショック

 

先日まで子供たちの学校の休みを利用して約2週間、日本(大阪)に一時帰国していました。(ちなみにドイツの学校の休みは、交通機関や道路の混雑を防ぐために、各州によって休みの時期がずらされているという、優れたシステムになっています。)

私はドイツ生活が長いので、日本に一時帰国すると逆にカルチャーショックを受けることのほうが多く、今回は、番外編として久しぶりに日本に帰国して驚いたことを書いてみたいと思います。

 

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ドイツの高級リゾート ズィルト島

 

先月の精霊降誕祭(Pfingsten)の休暇期間に“Sylt-Video”と名付けられたスキャンダルが起こりました。

ドイツ最北端にある高級リゾート地であるズィルト島のとあるディスコで、ドイツ人たちが「外国人は出ていけ!」と踊り叫んでいる様子がSNSに投稿され、国内で大問題となりました。

右傾化するドイツを危惧する声が国内でも高まっていますが、今回はこの事件についてではなく、奇しくもその舞台となってしまったズィルト島、ドイツ人の憧れの高級リゾート地についてお伝えします。

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ドイツの治安 犯罪率の増加

 

欧州内では比較的治安が良いと言われてきたドイツ。

たしかに南欧ほどスリや窃盗は多くない印象ですが実際はどうなのでしょうか。

先日発表されたドイツ警察犯罪統計の2023年の調査結果では犯罪件数は594万件と前年比5,5%の増加で、2016年以降最も多い数字となってしまいました。

国内では様々な議論が交わされています。

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ドイツで大麻が合法化

 

2024年2月23日にドイツ連邦会議で、個人による嗜好用としての大麻の所持と栽培に関する法案が可決しました。

早ければ4月には施行されることになりますが、これまでに何度も議論されつつも留保されていた合法化がついに施行されるとあって、大きなニュースとなっています。

処罰の対象となっていた大麻の所持と使用、そして栽培が可能になることでドイツ社会はどのように変わっていくのでしょうか。

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ドイツの流行語大賞2023

 

明けましておめでとうございます。

2024年はどのような年になるのでしょうか。

そして昨年2023年はどのような年だったのでしょうか。

毎年12月にドイツ語協会(Gesellschaft für deutsche Sprache)が発表するその年のドイツの流行語大賞、2023年に選ばれた言葉をご紹介します。(2022年の流行語大賞の記事はこちら

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クリスマスマーケットの起源と歴史

 

オクトーバーフェストと並んで、いまや日本のあちこちで開催されているドイツ式のクリスマスマーケット。

ホットワインにソーセージ、木製のおもちゃ細工が売られていたり、クリスマスピラミッドが飾られていたりと、本場のクリスマスマーケットにかなり近い形で再現されているのではないでしょうか。

陰鬱な天気の続くドイツの冬に、光輝くクリスマスマーケットは大きな楽しみのひとつですが、長い歴史があります。

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ドイツ人のおしゃべり 仕事?人間関係?タブーなテーマは?

 

「日本人は食べ物の話をするのが好きだね」

最近こんな事をドイツ人の方から言われました。

確かに流行りの飲食店や話題のスイーツはあらゆるメディアで取り上げられており、季節の食べ物に地方の名産、外国の食材や料理の話は、ドイツよりもずっと日常的かもしれません。

ではドイツ人はいつも何について会話しているのでしょうか?

いくつかの統計を基に調べてみました。

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ドイツの民俗舞踊 Deutscher Volkstanz

 

ドイツの民俗舞踊はご存じですか?

ドイツのモダンバレエは世界文化遺産にも登録されており(ドイツ発モダンダンス)、ドイツ文化の一端を担っていますが、ドイツの民俗舞踊といわれると、あまり思いつかないかもしれませんね。

しかしドイツの民俗舞踊も国内の無形文化遺産に2015年に登録されており、その文化的価値が認められ保存と伝承が推進されています。

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ドイツの教養を支えるレクラム文庫

 

黄色、オレンジ、赤、緑など一色使いの小さな文庫本。ドイツの伝統的な文庫本といえばレクラム出版社(Reclam Verlag)から出版されているレクラム文庫(Universal Bibliothek)

世界の古典文学作品を中心とし、ドイツの教養、教育、学問を支え、培ってきたといっても過言ではありません。

また、レクラム文庫は、日本の岩波書店が岩波文庫を刊行するにあたってモデルにしたとも云われており、廉価で持ち運び安い書籍を、より多くの人々に提供するというモットーの元に発展を遂げてきました。

 

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ドイツでシエスタ?猛暑を乗り切る提案

 

今年も35度以上の猛暑日が連日続き「災害級の暑さ」とまで言われていますが、これは日本のみならず、世界中が熱波に苦しんでおり、7月初旬には地球の平均気温が過去12万5千年間で最も高い気温を記録したとのニュースもあるほどです。

北米やヨーロッパ各地でも高温による山火事の被害は大きく、WMO(世界気象機関)も「命にかかわる暑さ」と、死亡リスクの高まりに警鐘を鳴らしています。ドイツでも7月半ばは猛暑日が続き、年々厳しくなる熱波への対策を取るべく新たな議論がされています。

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