
ドイツの元気な高齢者たち
目次
ドイツも日本と同じく高齢化社会が世界トップクラスで進んでいる国です。
ドイツの人口の約23%が65歳以上の高齢者だそう(2025年のデータ)。
私の周りにはとっても元気な高齢者が多いのですが、年をとっても50歳の頃と変わらないSuper-Agerたち(バイタリティ溢れる80歳以上の高齢者)が私の周りに結構いらっしゃいます。
とっても元気な義両親
先日、ミュンヘンに住む義理両親が約500キロ離れた私たちの家に遊びに来てくれました。
ちなみに義父は90歳、義母は87歳。
かなりのご高齢なので、500キロの長旅はさすがに大変だろうと思い、「私たちがミュンヘンまで行きますよ!」と伝えたのですが、「いやいや、普段住んでいるミュンヘンをちょっと出てみたいのじゃ。そっちに遊びに行きたい。孫にも会いたいしのう。」と前向きなお返事が(笑)。
近年のドイツ鉄道は遅延や運休がやたらに多く、その信頼性は地に落ちているのですが、彼らはそんなことはあまり気にせず、ICE(インターシティエクスプレス)に乗って、500キロ離れた私たちの街まで来てくれました。
とっても元気!ドイツでは自宅に誰かを招待する時は、自家製ケーキを焼いてコーヒーと一緒におもてなしするのが一般的。
今回ケーキを焼く時間がなかった私は、ケーキ屋さんでチョコレートのホールケーキを買ってきたのですが、彼らは「美味しい美味しい」とペロリと食べてくれました。
ちなみにドイツの高齢者は、甘いものが大好き!夏はアイスカフェで大きなパフェをペロリと平らげているし(「お腹をこわさないかしら?」)、コーヒーにも砂糖やミルクをたっぷり入れて飲むし、日本人みたいに「身体によくないから甘いものは控えめに!」という意識はドイツでは大人も子供も低いように思います。
そんな私の義両親は今回我が家に四泊してくれたのですが、ご高齢だから家でのんびりされるのかと思いきや、「アウトレットモールに行きたい!」と言うので(笑)、「アウトレットモールって90歳の高齢者が遊びに行く場所だったっけ?」と疑問に思いつつも、滞在中の二日間、アウトレットモールに連れて行ってあげました。
義両親は昔ながらの倹約家の(ケチケチ)ドイツ人なので、ショッピングで散財する訳でもなく、自分たちが欲しいものをじっくり時間をかけて探していました。
おそらく義両親は普段の生活ではアウトレットモールに行く機会がないので、一度行ってみて、自分たちのお友達に「アウトレットモールに行ってきたんじゃ。」と自慢したかったのでしょうね(笑)。
元気の秘訣
もちろん、病気等の理由で外出できない高齢者も多いのですが、私が外で出会うドイツの高齢者たちは本当にお元気!なのです。
私が週一回通うピラティスコースは、参加者全員が70代のおばあちゃん達。
平日の午前中にプールに行くと、水中フィットネスを頑張るおじいちゃん、おばあちゃんでいっぱい!
先日はクラシックコンサートを聴きに行った後、併設されたレストランで深夜までワイン片手に話に花を咲かせるおじいちゃん、おばあちゃん達に会いました。
そんな彼らのバイタリティの秘訣は「第一に身体面の健康、第二に精神面の健康」だそうです。
体の健康については、年を取ってから気を付けてもダメで、40代、50代、60代の頃から散歩でも階段の昇り降りでもいいので、何かしら身体を動かす習慣をつけておくことが大切みたいですね。
また高齢になっても積極的に「人と会う、人と繋がる」ことが精神面の健康に非常に重要だそうです。
健康で幸せな人生後半の土台作りは、年取ってからでは遅いんですね、若いうちから始めないといけませんね!
参考ウェブサイト

大阪育ちの日本人。ベルリン自由大学卒業。現在ドイツ・コブレンツ在住。趣味は山登り、テニス、アスリート飯作り。担当する新シリーズ「住んでみてわかったドイツ」では、ドイツ居住歴16年の経験を生かして、現地からの生情報をお伝えしたいと思います。皆様からのリクエストや感想もお待ちしてます!
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