ドイツのyoutuber! 

いまや、社会への影響力抜群のyoutuber。日本国内では2017年の『子供が憧れる職業』にまでランクインするようになり、一気に市民権を得ました。これは世界的な現象なのでしょうか。ドイツのyoutuberについて調べてみました!

ドイツで人気のコンテンツは?

 

ドイツで人気のyoutubeのコンテンツにはどのようなテーマがあるのでしょう。ドイツ国内で登録されているyoutubeチャンネルの登録者数ランキングによると、第一位のHaerteTest1850万人)は、主に、車の車輪で様々な物(サッカーボール、カボチャ、iPhone等々)を破壊するクラッシュテストの動画です。第二位kurzgesagt(1210万人)は、サイエンス系アニメ、第三位はKinder Spielzeug Kanal(988万人)で、子供のための玩具レビューの動画です。これら登録者数が多いチャンネルtop3は、どれも英語でのアナウンスで、アイコンとなるyoutuberも出演していないので、国境を越えた登録者数が多いのかもしれません。

一方、コンテンツよりyoutuberの名前が有名なのは、コスメ・ファッション・ライフスタイル系youtuberのビアンカ・クラーセン(Bianca Claßen BibisBeautyPalace(592万人))、

ダンス・音楽・コメディなどのコンテンツを提供しているジュリアン・バム(Julien Bam)、また、サイモン・デスー(Simon Desus・436万人)。サイモン・デスーの動画は、『一日中コーラだけ飲んでみた』などのチャレンジ系や、自分所有するゴージャスな別荘紹介など、まさにyoutuberといった内容がハイテンションに繰り広げられています。このような有名youtuberの内容を見ると、主に若者向けで、傾向は日本と大差ないのかもしれません。

政治への影響力 ドイツのインフルエンサー

 

さてもう一人、ドイツで有名かつ、政治的にも大きな影響力を持つyoutuberが、レゾ(Rezo)です。2019年5月の欧州議会選挙の直前に、CDU(キリスト教民主同盟)、SPD(ドイツ社会民主党)などへの批判動画『Die Zerstörung der CDU』を自身のyoutubeチャンネル『Rezo ja lol ey』にアップし、再生回数は4日で300万回を突破、CDU側もこれに対応し、長文の反論文書をネット上に公開するまでに及びました。この影響があってか、CDUは欧州議会選挙で前回比6.4ポイントを下げてしまいました。動画内では、近年加熱している気候変動問題への言及、そして選挙に行こう!という呼びかけが若者の共感を呼びました。

レゾはそもそも音楽系のyoutuberとして活躍しており、政治的な動画を投稿するのはこれが初めてでしたが、約1時間にもわたるこの動画では、批判内容を分かりやすく解説し、学術的文献からも論拠を引用しています。2020年6月には再び、メディア批判の動画、『Die Zerstörung der Presse』を投稿し、再び話題を呼んでいます。

このような政治的影響力は、Youtuberや著名人、ミュージシャンが政治的な発言をすること自体が批判の的になってしまう傾向にある日本との大きな違いとも言えます。

とはいえ、youtubeが、若い世代の発信力を最大限に引き出している点は、ドイツも日本も同じ傾向にあるようです。

 (注;登録者数などのデータは全て2020年6月15日現在)


参考HP

 

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