ドイツの宗教事情 2023 深刻な教会離れ  

 

人と文化に深く根付いている宗教。キリスト教社会であるドイツでは、人口の50パーセント以上がキリスト教徒でしたが(2018年で57パーセント/約4700万人)、近年はキリスト教の脱会(Kirchenaustritt)が急増しており、2021年にはカトリックとプロテスタント、併せて64万人が脱会しており過去最多の脱会者数となりました。

キリスト教の信者数が人口の50パーセント以下を記録したのは約100年ぶりで、ドイツ社会全体への影響も大きいようです。危機的状況にあるドイツのキリスト教事情をお伝えします。

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Unwort des Jahres 2022 ドイツの粗悪語大賞

 

毎年12月に発表される『Wort des Jahres』。その年のキーワードとなる言葉や世相を表す言葉についてはお伝えしましたが(2022年ドイツの流行語大賞は?)、ドイツでは年が明けた1月に『Unwort des Jahres』(粗悪語、不適切な言葉大賞)も毎年発表されています。

さて昨年2022年の『Unwort des Jahres』は何だったのでしょう?

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2022年ドイツの流行語大賞は?

ついに2023年が始まりました。
昨年は数年続いたパンデミックが落ち着きをみせたものの、全世界を震撼させたロシアのウクライナ侵攻を発端とした不安定な世界経済、物価高、エネルギー危機、日本にとって苦難となる記録的円安など暗いニュースがさらに多くなりました。さてドイツの流行語大賞ともいえる『Wort des Jahres』、2022年はどのような言葉が選ばれたのでしょうか?

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サッカーW杯2022 ドイツ事情

11月20日(日)からカタールで始まったサッカーワールドカップ。サッカー大国であるドイツに勝った日本ではおおいに盛り上がりましたが、ドイツにとっては予想外の結果となり、勝負は水物と実感させられます。しかし、今回のワールドカップは開幕前からフィールド外での話題も多く、欧州とりわけドイツでは観戦ボイコットも起こっています。

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ドイツの学食 メンザ

ドイツの学生食堂メンザ(Mensa)は、大学生活には欠かせない存在です。
基本的には日本の学食と大きな違いはなく、良心的な価格で食事が提供される場であることには違いありませんが、『安い、多い、まずい』などと揶揄されることも少なからずあります。価格は割高になりますが学外の人でも利用できるため、ドイツ文化を直接的に感じられる場ともいえるのではないでしょうか。

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ベアテ・ウーゼ ドイツの性の革命家

フランクフルト空港内のショッピングゾーンに、アダルトグッズショップが入っているのをみて、かなり衝撃を覚えたことがあります。たしかにドイツの街中にも、割とカジュアルにこのような店舗がありますが、空港内にまであるのをみて、ドイツ人の性に関する価値観、倫理観はだいぶ違うのかなと感じました。それもそのはず、ご存じでしたか?世界初のアダルトグッズショップが誕生したのは、実はドイツ。しかも、創業者は元ドイツ軍のパイロットでもあったベアテ・ウーゼという女性です。

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ドイツ最大の湖 ボーデン湖 

ドイツ最大の湖、ボーデン湖。その大きさは536㎢で、日本最大の湖である琵琶湖と比べるとその大きさは琵琶湖の約3分の2程度です。しかしその貯水量は琵琶湖の2倍で50㎦にもなります。内陸国であるドイツは、海に面している土地が少ないものの、国内にある湖の数はおよそ12,000以上にものぼり、その多くが北ドイツか南ドイツのアルペン地方に集中しています。

 

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ドイツのアウトバーン

ドイツのアウトバーンは、車好きな人なら一度は疾走してみたいと憧れる高速道路ではないでしょうか?ドイツのアウトバーンはよく整備されており、しかも利用料金はタダ(*ただし、12トン以上の大型トラックは有料)というメリットがあるので、ドイツ国内を移動するなら利用しない手はありません。「アウトバーンを運転するのは怖くない?」と聞かれることもありますが、信号や交通標識でごちゃごちゃした都会を走るより、アウトバーンを走る方が快適だと私は個人的に感じています。

今回はドイツのアウトバーンのあれこれについて書きたいと思います。

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日本の登山用語に影響を与えたワンダーフォーゲル

ドイツ語から日本語へと借用された語彙は、医学用語、音楽用語、政治用語など多分野にわたり、外来語として日本語に根付いていますが、今回は、登山用語についてご紹介します。ゲレンデ、ストック、リュックサック、ザイル、ピッケル…、ドイツ語由来のものが多い山岳用語ですが、その背景にはどのような歴史と文化があるのでしょうか。

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北ドイツの魅力               東フリースラント諸島・世界遺産のワッデン海へ

内陸国であるドイツですが、北ドイツは北海、バルト海に面しており、南ドイツとはまた違った魅力があります。その中でも、フリースラントといわれるオランダとドイツの2カ国に跨る北海沿岸地方は、独自の文化とフリースラント語といわれる独自の言語を持ち、また、オランダからドイツを経てデンマークまで続くワッデン海は、広大な干潟で、自然保護区域に指定されており、2009年には世界遺産にも登録されました。

 

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