ドイツにも占いってあるんでしょうか?

日本人の特徴として、占い好きというのがしばし取り上げられます。朝の情報番組で毎日星占いが取り上げられることを不思議に思う外国人の意見も何度か聞いたことがあります。血液型占い、手相、四柱推命、おみくじ、動物占い、しいたけ占い…。日本の占いは次々と新しいものがでてきますが、ドイツでは占いはどのような位置づけなのでしょうか。今日はドイツの占い事情についてお伝えします。

星占いは定番のようです

 

様々な占い―Wahrsagen, Hellsehen, Kartenlegen…

 

ドイツ語で「占い」とは、Wahrsagen, またはWahrsagereiといいます。Wahr-sagen、すなわち、真実(Wahr)を言い渡す(sagen)という意味です。しかし、占いと一口に言っても様々な方法が存在しているのはドイツでも同じです。天体の動きと人間社会を結びつけて占う西洋占星術は、もはや世界中でスタンダードな占いといえますが、予言、カード占い(Kartenlegen)、透視・予言(Hellsehen)、手相占い(Handlesen)などドイツでも多様な占いがあるようです。サッカー・ドイツ代表の国際試合の勝敗を次々と的中させることで有名になったタコのパウルくんによる予言も一時期メディアを賑わせました。これも一種の占いですよね?

ちなみに、国内にいる占い師の正確な数は不明ですが、およそ4万人の占い師が存在すると予測されています。占い業界自体は実際、不明な点が多いようで、やはり市民権を得ていない職業なのかもしれません。しかし、ライフコーチングという職種として活動している人の中には、占星術や水晶占い師の人々も含まれている場合があるそうです。

 

占いの危険な罠?

 

Die Berliner Wuestico AGという神秘学や占星術による人生相談のポータルサービスは、およそ120万人のユーザー数を公表しています。またアストロTV局の提供する星占いの電話サービスにおいては、2009年に350万ユーロの利益を出しています。ドイツ・ロスドルフを拠点とする超科学の調査団体(GWUP)によると、約20から30パーセントの人間が占いを信じているという結果も発表しています。しかし、昨今のドイツの占いビジネスにも問題は起こっており、高額な対価を請求されたり、怪しげな路上占い師のことばを信じて、詐欺にあってしまったという事件も今年(2019)の7月にニュースになりました。

ドイツというお国柄や国民性を考えると、論理的思考や、科学的根拠など確かなものを判断基準としている思考法が根付いているように見えるので、占いなんてあまり信じないのでは…と思いきや、ネットの占いサービス、スカイプ占いなどがあるところを見ると、それなりの需要があるのでしょうか。しかし何よりも、未来に起こることを知りたいと思う欲望は、今も昔も人間本性のひとつでもあるのでしょう。


参考HP

 

 

 

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