チーズフォンデュを食べる前にぜひ!

寒い日が続く今の季節は、熱々の鍋を食べ、体の内側から温まりたくなりますよね。日本の冬の家庭には鍋が欠かせませんが、冬に食べたくなる、心と体が温まるスイス料理といえば、チーズフォンデュではないでしょうか。

今回はそんなスイスのチーズフォンデュについてです。

混ぜ方注意!

 

本格的なチーズフォンデュの雰囲気を楽しみたいのであれば、まず、Caquelonと呼ばれている専用鍋、席についた状態でもフォンデュを温め続けられる(Caquelonを乗せる)台、それから細長い専用のフォークなどが含まれているセットを一式準備することをおすすめします。
主な材料ですが、チーズとコーンスターチ、白ワインに、キルシュとニンニクを少々加えます。
私が今回ポイントとして挙げたいのは、「混ぜ方」です。美味しいフォンデュを食べるにはチーズの状態が肝心なので、より良い状態を保つためにフォンデュを作る際、混ぜ続けることが大事になります。昔から8の字で混ぜると良いと言われていますが、これは鍋の真ん中にチーズが焦げ付かないようにするためです。実際は8の字でなくも問題はないようですが、一定のリズムで鍋の中心を忘れずに混ぜ続けることが大事になります。
さらに、食卓に並んだ後もパンをチーズにつける際、8の字に混ぜることによって、焦げつきを予防できます。ただ、スイスのおこげファンは、あえて円を描きながら混ぜることによって真ん中におこげを作るようです。

もしも、パンを落としたら…

 

突然ですが皆さん、チーズフォンデュを食べる際、パンを落としてしまったことはありませんか。パンがしっかりフォークに刺さっていなかったり、チーズをたっぷりつけようと欲張ったりしたあまりパンが鍋の中で行方不明になったこと、正直私は何度もあります。
では、こういったとき、スイスではどうするのか。ズバリ、罰ゲームが行われます。特にこれをしなくてはいけないという一般的な決まりはないので、全員分のワインを1杯分払うとか、後片付けをするとか…それぞれです。
ちなみに、スイスで有名な「アッペンツェラー」チーズには2014年に、フォンデュ用チーズのパッケージに「Brotverlier-Spiel」というカードゲームの付録がついていました。日本語だと“パン落としちゃったゲーム”というニュアンスでしょうか。こういったゲームが付録になるくらい意外とみんなパンを落としてしまっているということですね。外が寒くても、ちょっとしたハプニングも笑いに変えられる、チーズフォンデュを囲む食卓の温かい空気は冬の魅力の一つだと思います。

寒い冬も気付けばあっという間なので、今のうちに美味しいチーズフォンデュ、ご賞味あれ。

Uf widerluege!

(それでは、また。)

Chuchichäschtli

 


 

参考ホームページ

 

 

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