ドイツのクリスマス with コロナ 2020

世界中が新型コロナの猛威に振り回された2020年も残すところ10日となりました。ヨーロッパ諸国では、11月から部分的にロックダウンされており、ドイツでも当初4週間の予定であったロックダウンは、1月10日まで延長されました。そのような中、1年を締めくくる最大イベントであるクリスマスを、今年はどのように過ごすのかが大きなテーマとなっているようです。

写真はイメージです
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 クリスマスマーケットの規模縮小、中止

 

本来であれば、クリスマスまでの準備期間であるアドベント(参照:クリスマスの過ごし方in ドイツ)ともいわれるこの時期は、街中はイルミネーションで煌びやかに飾られ、クリスマスマーケットも人で賑わい、クリスマスプレゼントを買いに走る人々も多く、1年のうちで最も街が賑わう季節ですが、今年はロックダウンを受けて、クリスマスマーケットを中止する都市も多くあります。

しかし、規模を縮小して開催している街(バイロイト、ハンブルク、ノルトラインウェストファーレン州など)もあり、車に乗って楽しむドライブイン・クリスマスマーケット、そして、オンライン・クスマスマーケットなどの一風変わった催しもあり、少しでもクリスマスの雰囲気を楽しめるよう、様々な工夫がされているようです。

新しいスタイルの楽しみ方を

 

さて、クリスマス本番の過ごし方も、今年は従来の楽しみ方をいったん忘れて、工夫しなければいけないようです。現在の部分的ロックダウンは、飲食店、娯楽施設の営業禁止、旅行制限、そして会合などを制限する接触制限が主な内容ですが、この接触制限がクリスマスにとって一番のネックとなっているようです。そのため、二世帯、最大5人までの集まり(14歳以下は対象外)が許可されている現在の接触制限は、12月23日から1月1日までは特別措置として、家族または最も親しい友人の集まりは最大10人まで拡大されることになりました。

移動手段には、最もリスクの低い車での移動が推奨されています。公共交通機関では、高性能の換気フィルターを備えている飛行機が感染症対策には有用とされていますが、環境保護のためには鉄道での移動が勧められている点は、ドイツ的かもしれません。リスクを下げるためには、もちろんソーシャルディスタンスとマスクの着用は絶対です。

家族、親戚と一緒に過ごす時間も、換気を気にする必要のある室内で過ごすよりも、森などへの散歩が提案されており、距離を取って歩きながらクリスマスソングを歌うというアイデアもありました。

一方、移動を断念して、オンラインでクリスマスを一緒に過ごすという選択をしている人々も既にいるようです。オンライン上での乾杯、食事、ゲーム、映画の同時視聴などがアイデアにのぼっており、この「デジタル・クリスマス」という手段も、コロナ時代の産物となりそうです。

これまでにやったことがないような楽しみ方を、自分たちの手で作り上げていくことが求められるクリスマス。来年のクリスマスは、皆が笑って集まれるように祈るばかりです。

 


 

参考HP

 

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