ドイツの子供に人気の習い事 -運動系-

 

私はドイツで二児の子育てをしている母親ですが、ドイツと日本では、子供の習い事でカルチャーショックを受けることも少なくありません。

今回は、ドイツの子供の習い事(運動系)についてお伝えしたいと思います。

 

不動の人気「サッカー」と「体操」

 

 

ドイツの男の子が必ず習うスポーツのナンバーワンは、もちろんサッカー!

ドイツでは、どんなド田舎の町に行っても、手入れの行き届いた広い芝生の立派なサッカーグラウンドが必ずあることに驚きます。

そしてドイツ人の子供たちは、物心ついた幼稚園生くらいの頃から、地域のサッカークラブに入って練習します。サッカーは本当にドイツ人の生活に深く根付いているんですね。

地域のサッカークラブは、Vereinという共通の目的を持って集まった人々(多くは親)が設立した団体であることが多く、トレーナーもボランティアでやっていたりと、アットホームな雰囲気が特徴です。

サッカーの試合に行くと、サッカー好きな親も応援に駆け付けるわけですが、試合に出場している子供よりも、お父さんの方が盛り上がって熱くなっていることが珍しくありません(笑)。

そして、ドイツの女の子の運動系の習い事のナンバーワンといえば、「体操」です!

マット、跳び箱、平均台や吊り輪などを使った器械体操を、小学校低学年から始める子供が多いです。

サッカーと同じく、地域には必ず体操クラブがあり、多くがOGなどの有志によって運営されています。ホーム試合の時は、親がケーキやワッフルを焼いたり、飲み物やソーセージを販売したりと、親の協力があってこそ成り立つVerein(クラブ)ですが、地域のサッカークラブも、体操クラブも月会費はたった5ユーロ程度

どんな家庭であっても、サッカーや体操クラブには子供を通わせることができ、親も子供も地域社会との繋がりを強化できることが、根強い人気の秘訣でしょう。

そして、日本の子供たちの習い事で不動の人気を誇るのが「水泳」ですが、ドイツでも水泳は上位に入るスポーツです。

しかしドイツの水泳教室は、市民プールによって運営されており、その数は日本のスイミングスクールよりもかなり少ないため(プールは維持費がかかりすぎるのが理由だとか)、水泳教室に入るために数か月~1年以上待たなければならないことも普通です。

ちなみに日本の学校にはプールが必ずありますが、ドイツの学校には、通常プールはありません。

 

 

「サッカー」、「体操」、「水泳」に続いてドイツの子供たちの習い事で人気なのが、テニス、陸上競技、ハンドボール、乗馬、バレエ/ダンス、陸上競技です。日本の柔道と空手も人気がありますよ。

誰でも本格的に始められるサッカーや体操と比べて、乗馬、テニス、バレエはどちらかといえばお金が掛かるスポーツに入ります。

「乗馬」と聞くと日本ではお金持ちのスポーツと思われるかもしれませんが、ドイツは乗馬人口が多く、地域の乗馬クラブも沢山あるため、特別感はなく、あくまでも一般的な習い事の1つといった感じです。

 

ドイツの学校には日本のような運動部はない!

 

ドイツの学校は基本的に半日制であり、13時過ぎに授業が終わると家に帰ってお昼ご飯を食べるのが普通です。

そして先生も13時過ぎに授業が終わったら、さっさと家に帰ってしまう人が多いので驚きです。

勿論、家では添削作業や明日の授業の準備をしたりと、仕事を持ち帰っているのでしょうが、日本の教師と比べると、帰宅時間があまりにも早すぎますよね。

その理由の1つとして、日本のいわゆる運動部の課外活動が、ドイツでは地域のクラブで行われていることが挙げられるかと思います。

一応、うちの子供達が通うギムナジウムにも先生が引率している運動クラブはあるのですが、どれも週に1回程度しかなく、そのスポーツを少しかじってみるというレベルを超えることはありません。

試合に出るレベルのスポーツとなれば、地域のサッカークラブだったり、地域の各スポーツクラブに所属するしか選択肢はありません。

日本の運動部の試合は学校同士の対戦となりますが、ドイツのスポーツ試合はテニスなどの個人競技は除いて、「地域 対 地域」の構図になることが特徴です。

本当に日本の学校の運動部という課外活動は、世界的に見ても特殊だとつくづく実感します。

 


参考ウェブサイト

https://www.elternkompass.de/sport-fuer-kinder-das-sind-die-beliebtesten-sportarten-fuer-kinder/

 

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