クリスマスマーケットの起源と歴史

 

オクトーバーフェストと並んで、いまや日本のあちこちで開催されているドイツ式のクリスマスマーケット。

ホットワインにソーセージ、木製のおもちゃ細工が売られていたり、クリスマスピラミッドが飾られていたりと、本場のクリスマスマーケットにかなり近い形で再現されているのではないでしょうか。

陰鬱な天気の続くドイツの冬に、光輝くクリスマスマーケットは大きな楽しみのひとつですが、長い歴史があります。

世界最古?といわれるドレスデンのクリスマスマーケット

 

 

クリスマスマーケットの起源は?

 

ドイツ国内のクリスマスマーケットの大半は、11月最終週からクリスマス直前までの1か月ほどに限定されますが、大きな街では1月初旬まで、小さな町では12月のとある週末だけの開催と、その規模は様々で数はドイツ国内だけで2,500以上にも及ぶといわれています。

さて、ドイツが発祥といわれるクリスマスマーケットですが、その起源には諸説あります。

一説には、その原型は中世後期の13世紀にまで遡るともいわれています。

当時のクリスマスマーケットは、冬支度のための品物が売られる市場として1日限りの開催で、主に肉を販売する権限が商人に与えられていたことに起因しており、現代のようなイベント的な要素や、クリスマスにちなんだ意味合いは見られなかったようです。

14世紀に入ると、職人たちの手による玩具や網籠などの工芸品、さらにはお菓子や焼き栗などの販売が許されるようになり、子供たちのクリスマスプレゼントが売られる場にもなったようです。

 

 

 

長い歴史のなかで

 

発祥地にも諸説あり、ドレスデン東部にあるバウツェンのクリスマスマーケットは、ドイツ最古といわれており、1384年に始まったと19世紀に書かれた年代記に記されています。

しかしドレスデンのシュトリーツェルマルクト(Striezelmarkt)は、1434年にザクセン選帝侯による自由市の開催への特権が与えていることが公文書からわかるため、ドレスデンを発祥の地とする歴史学者もいます。

その一方で、フランクフルト・アム・マインのマーケットは1393年開始という説もあり、クリスマスマーケットの発祥地論争はつきないようです。

いずれにせよ、ドイツのクリスマスマーケットには600年以上にわたる長い歴史があり、社会の歴史的変容とともに、その形を変えてきました。

19世紀初期には産業革命の影響により、クリスマスマーケットも拡大し労働者層へも浸透し始めると、それに反感を持った資本家や新しい百貨店オーナーなどから締め出しを受け、街の中心地から追いやられ、郊外での開催を余儀なくされた時期もあったそうです。

その後20世紀初頭には、クリスマス文化全般がナチスのプロパガンダに利用され、クリスマスマーケットも再び街の中心地での開催を許されるようになりました。

とはいえ、クリスマスの飾りつけやキリスト教のシンボルはナチスのシンボルなどに置き換えられ、売り物も制限されていました。

 

今日のドイツのクリスマスマーケットは、大都市では巨大アミューズメントパークともいえるほどに成長を遂げ、クリスマス前の商戦をさらに盛り上げています。

ドレスデンやニュルンベルク、ベルリン、シュトゥットガルトなどの大規模なクリスマスマーケットも良いですが、ドイツの小さな町で1日だけ行われる小規模なクリスマスマーケットも、一味違った昔ながらの雰囲気を楽しめそうです。

 


参考HP

 

 

▶2022年のクリスマスマーケット特集もぜひご覧ください

 

 

Comments

(0 Comments)

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA