ドイツ育ちの17歳息子、夏休みに日本に迷い込む
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先日、東京に住む友人に久しぶりにLINEで連絡した時のことです。
どうやら彼女はゲッソリ疲れ切った様子。
「ど、どないしたん?」と様子を尋ねてみると、小5の息子さんの中学受験のサポートが大変すぎるんだとか。
子供の学校が夏休みに入ったばかりなのに、中学受験の夏期講習が始まり、塾の宿題を夜遅くまでサポートし、受験に関する情報をせっせと収集し、毎日塾への送迎。。。ということで、母も子も自由な時間が殆どないわ、と嘆くのです。
私はドイツで子育てをしているので、東京のお受験の話を聞いて、その差に驚愕してしまいました。
ドイツの学校はのどかな牧場?
私にはドイツの現地校に通うティーンエイジャーの息子と娘がおりますが、中学・高校受験というものがないため、進学塾が存在しません。
長男は公立のギムナジウム、長女は(州公認の)私立のギムナジウムに通っていますが、授業料はどちらもタダです。
そしてドイツの学校は、9年生(日本の中学三年生)くらいまで、授業は13時か14時までで終わり。
夏休みなど、宿題は一切出ません。
なので、日本の中高校生に比べると、「ここは牧場か?大丈夫かな?もっと勉強させないとあかんかも?」と思うくらい、のんびりしています。
先生も授業が終われば、さっさと家に帰ってしまいますし、実際の所、先生の病欠も結構多く、授業が休講になることも多い多い!
日本の中高校生の方がしっかり学校や塾で勉強しているので、学力は断然!日本の学生のほうが高いと思います。
ドイツの学校は、偏差値教育ではなく、学力で他人と競うことがないため、子供達が日本よりも「のびのび」している一方で、小学生から「留年」制度が存在するというシビアな面もあり、本人がお勉強を怠けてしまったり、ドイツ語力が不十分な場合、留年させられることもよくあります。
でも、それで人生が終わる程の落ちこぼれ感を持つ必要は全くなく、あくまで「無理して進級するよりも、もう一年やり直して、しっかり力をつけた方があなたにとって良いよ」という感じです。
お勉強が苦手であっても、将来の道につながる様々な選択肢が用意されているのが、ドイツの良い所かなと私は思っています。
長男が友達と二人でマイペースに日本旅行
そんなドイツの牧場で育った17歳の長男は、夏休みを利用してドイツから友達と二人で二週間、日本旅行中です。
夏休み中の宿題は一切ないし、時間はたっぷり。。。
一応、私は親として日本滞在中のおおまかな滞在予定(東京→新潟→鎌倉)を立て、宿は確保しました。
あとは現地で観光したいこと等を自分達で計画してほしいなー!と思っていました。
が、親の期待は見事に外れ、息子と友達のK君は「ほぼノープラン」状態で東京に飛んでしまいました(汗)。

話に聞くと、東京は外国人観光客で溢れかえっているんですってね!
ドイツ語も普通に耳に入ってくるとか。
東京の鉄道網はドイツの地方都市育ちの彼らには難解かと思っていましたが、乗り換えアプリやICカードのお陰で、移動は問題なくクリア。
日本に到着してからまず東京に6日間滞在していたので、東京で何をしたのか聞いてみると、「原宿、渋谷。あとドンキで買い物して、チームラボを見に行った」そうです。
「え?それだけ?6日もいたのに?」
私なら6日間も東京に居たら、もっと色々計画して観光するのに~。
もったいない!
あと、聞くところによると原宿も渋谷も、東京の高校生が遊びに行くことは少ないんですってね?
コギャル時代が懐かしい。。。
東京に住む友達に話を聞いたら、「東京の中高校生は塾で忙しい!遊びに行く時間(とお金)がないし。まあ、金持ちの子供たちが六本木をブラブラしてる位かなあ。」と言われました。
そうなの?!ビックリ。
そんな外国人観光客で溢れた東京に滞在した後、次に息子と友達のK君は新潟に住むお友達(高校生)を訪ねたようです。
久しぶりの再会を喜び、地元のビーチや鮮魚センターに神社、そして今話題の遊びスポット「スポッチャ」にも連れて行ってもらい、すっごく楽しかったみたいです。
その後、新潟から鎌倉に移動した彼らは、鎌倉に4泊もしていたのに(!)、鎌倉大仏という絶対訪れるべき観光名所を知ることも観ることもなく(もったいないよー!)、鎌倉の海でサーフィンしたり、釣りをのんびりとマイペースに楽しんだようです。

明日、ボーイズ達は羽田からフランクフルトに戻ってきますが、どんな話を聞けるのか今から楽しみです。
ドイツ育ちのボーイズ達にとって、東京は世界的な大都市であるにもかかわらず、とても安全で便利で、サービス砂漠のドイツに比べて驚きの連続だったことでしょう。
電車は時間通りにピタッと来るし、コンビニはどこにもあり、安心して国内旅行ができるので、遅延が当たり前のドイツ鉄道より断然快適な旅ができたようです。
世界でも稀な、圧倒的な安心感という名の貴重な自由を満喫したはずだ!と思います。

大阪育ちの日本人。ベルリン自由大学卒業。現在ドイツ・コブレンツ在住。趣味は山登り、テニス、アスリート飯作り。担当する新シリーズ「住んでみてわかったドイツ」では、ドイツ居住歴16年の経験を生かして、現地からの生情報をお伝えしたいと思います。皆様からのリクエストや感想もお待ちしてます!

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