スイスの国民的料理「レーシュティ」

すっかり食欲の秋になって参りましたね。とはいえ、歳を重ねる度に新陳代謝が悪くなっていくせいか私にとって秋は体重の増加が少々気になる季節でもあります。
特にその後の年末年始も何かと御馳走が多い時期であるため、最近は未然防止が肝心だと気付き、食べ過ぎないように注意しています。しかし、何を食べても美味しい日本に住んでいる以上、そういった計画もなかなか思うように実行できないのが悩ましいところです。それに対して皆様は食生活と健康維持のバランスを上手く取っておられると考えますので、今回は食欲の秋に相応しい、スイスの国民的料理とも呼ばれている「レーシュティ」(Röschti)をご紹介いたします。

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実はスイス出身だったハプスブルク家

お気付きの方もいると思いますが、本ブログでスイスの名所や歴史的な内容をご紹介した際には必ずと言っていいほど「ハプスブルク家」の名前が登場しただけでなく、「ハプスブルク家」がスイスを征服しようとした因縁の相手のような存在として紹介されていました。

しかし、それは長い歴史の中での一定の期間における傾向であるに過ぎず、中世から現代までの全体的な流れを辿って見ると、むしろスイスとハプスブルク家の関係は思っている以上に複雑であり、単に「宿敵」や「ライバル」という言葉だけでは片付けられません。また、ハプスブルク家は別名「オーストリア家」(Haus Österreich)とも呼ばれていることからオーストリアの貴族というイメージが強いのですが、実は出身がスイスであるという事実をご存知でしたか?

つまり、ハプスブルク家とスイスの衝突は敵対する国同士による紛争というよりも一種の内戦であったと言えます。エリザベート皇后(Elisabeth von Österreich)を始め、個性豊かなキャラクターを多数輩出してきたハプスブルク家は日本でも認知度が高いので、その背景についても詳しく調べられた人も少なくないことかと考えますが、同家が元々スイスと深い関係にある一族であることを知らない方も多いため、今回はハプスブルク家とスイスの繋がりについてのお話しをさせていただきます。

 

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スイス最西端の都市ジュネーヴ

以前、ベルンをご紹介した際にベルンが連邦都市として事実上スイスの首都であることにも触れさせていただきましたが、皆様の中には本ブログの記事を毎回読んでくれている人ばかりではないと思いますので、未だにジュネーヴがスイスの首都であると勘違いされている方もいるのではないでしょうか?

確かに、ジュネーヴはビジネスを始め、国際会議などの目的で年間を通して多くの外国人が訪問しますし、メディアでも度々その名前を見聞きすることがあります。しかも、それらがほぼ政治経済に関するものであることから、スイスに行かれたことがない人はもとより、現地を訪れた観光客でさえ、ジュネーヴが政治の中心であるかのように感じてしまいます。しかし、スイス人からすればそれはとんでもない誤解で、ジュネーヴほどスイスらしくない地域はないと主張するぐらいです。

したがって、今回は実際にどのような場所であるかを知っていただくために、ジュネーヴ州(Canton de GenèveまたはKanton Genf)の州都であるジュネーヴについてご説明させていただきます。

 

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Schtange, Chübel, Schtifel  スイスドイツ語講座その8:ビールに関する用語

皆様は「ビールといえばドイツ」というイメージを持っていませんか?

ドイツは数えきれないほどビールの種類が多く、一生かけてもその全てを飲むことは不可能だと言われているほどですので、そのようなイメージが根付くのは無理もありません。しかし、ドイツに足を運んでビールを飲む際に問題なく注文ができる自信はありますか?というのも、種類の多さ故、ドイツのお店でビールを飲みたい時、もちろん単に「ビール」と言うだけでは自分が希望したものを得られないので、注文の際にはドイツならではの様々な用語や表現を使う必要があるのです。

例えば日本では「生」という魔法の合言葉を使わないと、店員さんから「○○ですか?それとも○○ですか?」などと聞かれ、注文がスムーズに行かないという経験をすることも少なくありません。

ドイツやスイスにおいてもお決まりの用語を言わなければ似たような目に遭うことが度々ありますので、今回は皆様が注文時に困ることがないよう、ビールに関するスイスドイツ語をご紹介したいと思います。

 

 

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スイス・アルプスの魅力

本ブログでは今までいろいろなお話をさせていただきましたが、ある特定の話題が抜けていることにお気付きでしょうか?

「ちょっと知りたいスイス」というタイトルでありながらスイスの代名詞とも言える「山」に関するネタをご紹介したことがないのです!皆様を始め、大半の人はスイスをイメージする際にアルプスを思い浮かべると思います。

また、私自身もスイスについて語る際は「腐るほど山がある」や「見飽きてしまうぐらい山しかない」との表現を頻繁に使うにも拘わらず、過去の記事で山に触れることがありませんでした。このままだといつか読者の方からそのことを指摘されるのではないかと密かに危惧していましたので、今回は満を持して「スイス・アルプスの魅力」と題し山岳国家スイスの主役である「山」についての話をしたいと思います。

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「海無し国」の異名が似合わない国スイス

今更ですが、スイスが内陸国であることはご存知ですよね?私は日本での生活において自身の出身国についての質問を受けることが多く、その際にスイスが陸続きで他国に囲まれていることに触れることもあって、稀に「スイスって海がないの?」と驚かれるときもあります。

現状、ヨーロッパではオーストリアやチェコなど一部を除けば、殆どの国が海に面していて、中でも知名度の高いスイスがよりによってそのひとつであることを不思議に感じる人もいるでしょう。島国に住む日本人からすれば海がないことは大半の国民にとって想像しにくいもので、「海無し県」という言葉まで存在するほどです。

しかも、「海無し県」は他の都道府県民からいじられ、別世界のように認識されているようにも感じます。同じように、「海無し国」であるスイスもそういう意味では他国から笑い者にされていますが、それは、スイスほど実は「海無し国」の異名が似合わない国はないという事実を知らないからに他なりません。

したがって、今回は皆様が抱いているスイスのイメージを覆し、内陸国であることがまるで嘘であるかのように思ってしまう数々の事実をご紹介いたします。

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スイスとワンちゃん

スイスを訪れたことのある方なら必ず気付いたと思いますが、スイスはどこへ行ってもワンちゃんを連れている人が目立ちます。

最初は「犬を散歩に連れている」にしか見えないでしょうが、次第にそれが単なる散歩ではなく、「犬が普段から飼い主と行動を共にしている」との見方に変わります。

例えば、レストランで食事をしている時や電車に乗っている際でも椅子の下にワンちゃんがいたり、繁華街や駅構内でもワンちゃんが当たり前のように歩いていたりするのを目撃することは決して珍しくありません。

特に犬好きな方であればそのような光景に必ず目が行き、羨ましがるのではないでしょうか?ということで、今回は「スイスとワンちゃん」と題して、スイスの犬に関するネタをご紹介いたします。

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ルツェルンとその周辺

海外へ行って、登山や新しい街の散策を楽しむ。今年はこういった夏休みのプランを泣く泣く諦めた方、多いのではないでしょうか。状況が状況であるだけに仕方ないのですが、少しでもどこかへ出かけた開放感を味わったり、新しい刺激を受けたりしたいものですよね。

今回は、そんな思いに少しでも応えられたらと思い、個人的に好きな街ルツェルンとその周辺のお出かけスポットの紹介です。

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スイスのアイベックス

日本では外出自粛が続いています。そんな中、「おうち時間」をどうやって過ごそうかと皆さん頭を悩ませながら様々な工夫をされているのではないでしょうか。

私も自宅でエクササイズ動画を見ながら体を動かしたり、いつもと違う料理にチャレンジしてみたり、過去に撮った写真を見返したりと、普段できないことをして過ごしています。

今回は、そんなおうち時間の中で見つけた1枚の写真を皆さんとシェアしたいと思います。

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スイスの首都

これまでスイスに纏わるブログを10回書いてまいりました。毎回お読みくださっている方であれば、スイスについて詳しくなられているかと思います。そこで、このタイミングで皆さんにあえて問いたいです。スイスの首都、答えられますか?

スイスの首都を問われると、チューリッヒやジュネーブと答える人によく出会います。確かに、どちらも有名で魅力あふれる街ではありますが、スイスの首都はこのどちらでもなく、スイスの中央付近に位置するベルンという場所です。

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