ボードゲームの世界
目次
以前、当アカデミーのブログシリーズ「日本人からみると不思議なドイツ事情」でもHHさんが書かれていましたが、ドイツ人はボードゲームやカードゲームが本当にお好きです。
今はスマホでどこでも気軽にオンラインゲームができちゃう時代なので、アナログなボードゲームやカードゲームは人気がどんどん低迷していくのでは??と思いましたが、私の心配をよそにドイツのボードゲーム業界は黄金期を迎えているそうです。
今回はそんなドイツのボードゲームの世界についてお伝えします。
世代を超えて愛される趣味
私にはドイツで出産した子供が二人おりますが、思い返してみれば、彼らは3歳ごろから子供用のボードゲームで遊び始めていた気がします。
通っていたキンダーガーデンでは、棚に幼児向けボードゲームがずらりと取り揃えられており、毎日のように保育士さんやお友達とボードゲームで遊んでいました。
遊びを通して、数の数え方を覚えたり、集中力や思考力を養ったりと、楽しみながら知能を育むのにボードゲームは最適でした。
また義両親の家に行くと、義両親はドイツのボードゲームの定番「Mensch ärgere Dich nicht」で子供達といつも遊んでくれました。
祖父母と幼い孫が世代を超えて一緒に楽しめるのも、ボードゲームの素晴らしいところです。
そしてドイツで最も大切な家族行事のクリスマスでも、もちろん老若男女問わず親族全員でカードゲームやボードゲームをやります。
子供だからといって手加減されることは一切なく、みんな本気勝負。
クリスマスの夜は毎年盛り上がります(笑)。

このように世代を超えて愛されるボードゲームやカードゲームの根強い人気は、スマホゲームの波にも全然負けていないようです。
アレンスバッハ世論調査研究所(Instituts für Demoskopie Allensbach)の調査によるとドイツ人の約8パーセント(約500万人)がボードゲームやカードゲームを定期的な趣味であるとしており、また約3300万人のドイツ人が時々ボードゲームを楽しむということです。
しかもドイツの市場に出回る新しいボードゲームとカードゲームの種類は、なんと年間1000~1500種類にも及ぶんですって!
遊び方マニュアルを読むだけでも大変そう!
ドイツはまさにボードゲームの王国ですね。
ドイツ年間ゲーム大賞を日本人が初めて受賞
2025年、ニュースで耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが、ドイツで選定されるボードゲームの最も権威ある賞「Spiel des Jahres (ドイツ年間ゲーム大賞)」に2025年度はなんと!日本人で初めて林尚志さんの「ボムバスターズ」が選ばれました。

本当にこんな素晴らしい偉業を成し遂げられて、素晴らしすぎます!
同じ日本人として誇りに思います!
小さい頃からボードゲームやカードゲームに親しんでいるドイツの人々ですから、「自分もいつかボードゲームを世に出したい」という夢を抱くドイツ人も一定数いるようです。
しかし、ボードゲーム作者といった職業はない(そして食べていけない)ため、普通に仕事をしながら、日々空いた時間をぬって新しいボードゲームのアイデアを集めてゲーム作りに専念し、自分で売り込んでチャンスを狙う。。。という長い長い地味な過程が必要みたいです。
でも険しい道のりであっても、大好きなボードゲームの世界に没頭できるなら、幸せですよね。
多様なボードゲームの世界に足を踏み入れてみたい方は、「ゲームカフェ」を訪れてみてください。
私の住んでいる小さな街にはまだ存在しませんが、ケルンなどの都会にはボードゲームとカードゲームを大量に揃えた(600以上のゲームがあるカフェも!)ゲームカフェがオープンしており、ボードゲームを楽しむゲストで大賑わいのようです。
なぜこんなに人気?!と思う訳ですが、その理由として「デジタルデトックス」や「生身の人間との関わり」を切望する人が増加していることが挙げられます。
しかも一人で参加しても、ボードゲームを通じて他のプレーヤーとすぐに打ち解けてしまうので全然大丈夫!
むしろゲームカフェで知り合って恋に落ちたケースもあるようですよ(笑)。
ボードゲームと言えば、以前はモノポリーのように「相手を窮地に追い込んでおいて、俺様が独り勝ち!」的なゲームが人気でしたが、最近のドイツのトレンドは、他の参加者との連携プレーが求められ、他のプレーヤーと一緒に協力してゴールを目指し、ゲームを通じて「共同意識」を体験するもの。
林尚志さんの「ボムバスターズ」もまさにこのタイプです。
どうですか、あなたもスマホはちょっと横に置いといて、ボードゲームで遊びたくなりませんか?
★HHさんのブログはこちら!
ドイツ人はボードゲームがお好き
ドイツでボードゲーム文化がユネスコ無形文化遺産に登録!その背景と広がる魅力
★カードゲームはスイスでも人気の模様…!Bireweggeさんのブログはこちら!
スイスの国民的ゲーム「ヤス」
参考ウェブサイト
https://www.deutschland.de/de/topic/leben/was-deutschland-spielt
https://www.spiel-des-jahres.de/preisverleihung-2025-ich-dachte-das-koennte-etwas-werden/

大阪育ちの日本人。ベルリン自由大学卒業。現在ドイツ・コブレンツ在住。趣味は山登り、テニス、アスリート飯作り。担当する新シリーズ「住んでみてわかったドイツ」では、ドイツ居住歴16年の経験を生かして、現地からの生情報をお伝えしたいと思います。皆様からのリクエストや感想もお待ちしてます!

Comments
(0 Comments)