Wetterpate ‐高気圧と低気圧の名付け親

 

ドイツの天気予報ニュースを聞いていると、「高気圧のオスカーが、明日は非常に乾燥した空気をもたらします」だとか、「低気圧のポリーによって強い雨が発生します」だとか、天気図の高気圧と低気圧に人の名前が付けられていて、なかなか面白いんです。

実は、ドイツでは毎年9月に、翌年発生する高気圧と低気圧の名付け親(Wetterpateが募集されていて、自分の名前だったり、誰か大切な人にプレゼントとしてその人の名前を応募できたりと、ユニークなシステムになっているんです。

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ドイツのブックシェアリング – 公共の本棚

皆さんは、読み終わった本はどうしていますか?

次に喜んで読んでくれそうな友人にあげたり、中古本として売ったり、そもそも本は買わずに専ら図書館で借りる人も多いことでしょう。

こちらドイツの町では、ブックシェアリングが日常に根付いています。

天気のいい週末、近所を歩いていると(ドイツ人は散歩が大好き)、住宅の前に書籍が詰まった段ボール箱が置かれていて、「zu verschenken(無料で差し上げます)」とメモ書きが残されていることがあり、面白そうな本があれば、家に持ち帰ることがあります。

またそれ以外にも、街の中に、いきなり本棚が置かれていることもあります。

これらは「Öffentlicher Bücherschrank (公共の本棚)」と呼ばれ、主にボランティアによって管理されている本棚で、ドイツのブックシェアリングを象徴する存在となっています。

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ドイツのミネラルウォーター

 

ドイツを初めて訪れた日本人は、ドイツのレストランでは飲料水がタダでないこと、そしてミネラルウォーターにシュワシュワの炭酸が入っていることに驚かれることでしょう。

ドイツに限らず、他のヨーロッパの国々でもそうなのですが、ミネラルウォーターと言えば、炭酸入りが一般的です。

炭酸入りミネラルウォーターが苦手な人は、レストランやスーパーでStilles Wasser(無炭酸水ミネラルウォーター)」を選びます。

炭酸入りミネラルウォーターは、源泉水にわざわざ炭酸を入れている訳ですが、ドイツ人は一体なぜ炭酸入りミネラルウォーターを好んで飲むのでしょうか?

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ドイツの介護事情

 

日本とドイツ、どちらも少子高齢化が進んでいる社会です。

ドイツの出産率はわずか1.58人で、日本より若干多いくらいですが、ドイツも、仕事と子育てを両立できる環境整備が遅れているとされています。

少子化が進む一方で、寿命は伸びている。日本と同じような少子高齢化社会のドイツの「介護事情」についてお伝えします。

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ドイツのビアガーデン

 

ドイツも初夏を迎え、日差しの強い日が増えてきました。

暑い日にドイツ人がやりたいことと言えば、「バーベキューをする」「湖や海、川に遊びに行く」、そして何と言っても「ビアガーデンに行く」ことではないでしょうか。

今回はドイツのビアガーデン事情について、お伝えします。

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ドイツのジェネレーションZ

 

ジェネレーションZといえば、1997年~2012年の間に生まれ、幼い頃からパソコンや携帯電話に囲まれて育った「デジタルネイティブ」世代です。そんな若い彼らも成長し、ドイツでも労働市場に徐々に流入してきています。他の世代とは異なる価値観を持つジェネレーションZ。ドイツの若いジェネレーションZの仕事に対する考え方とは、どのようなものでしょうか?

 

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ドイツの街で見かける面白い広告柱「Litfaßsäule」

 

ドイツの街を歩いていると、日本の都市と違って、屋外広告物や看板が少なく美しい街の景観が損なわれていないな~と実感します。

もちろんドイツの街頭でも広告物は見かけるのですが、ちょっと変わっています。街中でよく目にするのは、直径約1.4メートル、高さが2.6~3.6メートル程の大きな円筒形の広告柱です。

この広告柱には、様々なサイズの多くの広告がベタベタ貼られているのですが、存在感があるので人目を惹き、また街の景観も損なわず、なかなかオシャレなんです。

このドイツの街中で見かける広告柱はLitfaßsäuleと呼ばれ、ドイツ人に長く愛されてきた歴史を持っています。

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ドイツの学校では、なぜラテン語を学ぶのか?

 

ドイツの子供たちは、小学校を卒業後、ギムナジウムや実科学校など、それぞれの進路に合わせた中等学校に進級します。

中等学校の段階で、外国語として英語だけ学ぶ日本の子供たちとは違って、ドイツの子供たちは第一外国語と第二外国語の最低2つの外国語を学ぶ必要があります。第一外国語は英語であることが殆どですが、第二外国語は、主にフランス語、ラテン語、スペイン語のいずれかという選択肢の中から、自分が興味のある言語を選びます。

ラテン語は今はバチカン市国で使用されているのみで、すでに死語となっている言語ですが、今でもドイツのギムナジウムの約80パーセントの学校で、ラテン語の授業が行われています。そして意外にも、第二外国語としてラテン語を選択する子供たちが多いことに驚きます。

生きた言語のフランス語やスペイン語などを第二外国語として習うのは理解できますが、なぜドイツの子供たちはラテン語を学ぶのでしょうか?

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