ドイツの劇場文化 

歌劇場大国と言われているドイツ。ドイツの大都市はもちろん、中規模の都市にもある劇場―テアター(Theater)の存在感は見逃すことができません。日本でも、歌舞伎や能という伝統的な舞台芸術や様々な劇場が存在しますが、若干敷居が高いものもあり、趣味人が楽しむ場という印象が強いのではないでしょうか。しかし、ドイツでは広く行き渡った文化・娯楽のひとつで、チケットの価格にも幅があり、老若男女、気軽に訪れることができる印象があります。

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ヴァルプルギスの夜‐魔女たちの宴

もうすぐGW、日本では祝祭日が続く大型連休を迎えますが、ドイツでも5月1日は労働者の祭典であるメーデーとして祝日となっています。しかしこのメーデー、その起源は、春の到来を祝う(夏の到来を祝うという説もあり)ヨーロッパの伝統的なお祭り「五月祭」にあります。そしてその前夜には、魔女たちの宴と云われる祝祭「ヴァルプルギスの夜」(Walpurgisnacht)」が北欧や中央ヨーロッパで行われています。今回はこの魔女の宴・ヴァルプルギスの夜についてお届けします。

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ドイツ料理の衰退?変化するドイツの食文化  

ドイツ料理と言えば?ソーセージ、ジャガイモ、ザワークラウトといった定番から、様々な肉料理やスープ、パンなどがあります。しかし、ここ十年ほどで、外国の料理への注目度がどんどん上昇し、ドイツでの外食も選択肢が増え、様々な国のレストランが増加傾向にあります。さらに、ドイツには、自国料理のレストランが他の国々よりも少ないという調査結果もでています。ドイツ料理の運命やいかに?

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ドイツの子供に人気の職業は?

第一生命保険株式会社が2021年3月に発表した「大人になったらなりたいもの」調査結果のランキングでは、小学生男子の第1位は会社員、小学生女子の第1位はパティシエという結果が明らかになりました。これにはコロナ禍のため、在宅で働く父親を身近で見ている影響によるものではとの分析があります。世相が直接的に反映しているようですが、ドイツで子供たちが夢見る職業とはなんでしょう?

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テクノの聖地 ドイツのテクノカルチャー

ドイツの音楽といえば、クラシックには長い歴史と伝統がありますが、アンダーグラウンドな世界で人気のテクノミュージックも、その発信地としての歴史があります。ドイツの首都ベルリンはテクノの聖地とも言われ、1989年から10数年にわたり開催されていたテクノのイベント、ラブパレード(Loveparade)も世界的に有名でした。今回はドイツのテクノカルチャーの世界をのぞいてみましょう。

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ドイツの窓-換気にうるさいドイツ人

日本とドイツ、違いは至る所にありますが、今回は「窓」にまつわる話をご紹介します。ドイツ初滞在で、窓の開け方に戸惑う人は、意外と少なくないようです。「窓が違う!開け方わからない!壊してしまった!?」日本の住居にある引き違いのサッシの窓とは違うドイツの窓。実はすごく優秀なのです。

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ドイツの卓球事情 

卓球といえば何をイメージしますか?世界で活躍中の日本人選手たち?温泉宿で浴衣で楽しむ娯楽?学校の部活動としては、野球やサッカーと比べたらちょっとだけ地味な印象があるかもしれませんね。一方、ドイツで卓球というと、サッカーと共に、より一般市民に身近なスポーツのひとつです。また、ドイツは世界レベルのプロプレイヤーを多く抱えているヨーロッパの強豪国でもあります。今回はドイツの卓球事情についてお伝えします。

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ドイツの美術② ドイツ・ロマン主義

前回に引き続き、ドイツ美術についてお届けします。ドイツ美術は、フランス、イタリアから大きな影響を受けました。中世、近世のドイツ美術はあまり活発ではありませんでしたが、近現代では芸術運動も盛んとなり、独自性と芸術的価値も認められていきます。今回は、ドイツ美術②として18世紀後半から19世紀前半に興ったロマン主義についてお伝えします。

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ドイツの美術 ① 中世、近世

芸術の都といえばパリ、音楽の都といえばウィーン。ドイツの芸術といえば、ドイツのクラシック音楽も見逃すことはできません。超一流の作曲家、バッハ、ブラームス、ベートーベンといった3Bと言われる巨匠作曲家が存在しますし、一流のオーケストラも多くあります。一方、建築、彫刻、絵画美術の領域では、イタリアやフランス、スペイン、オランダなどの近隣諸国に比べると、若干地味な印象があり、ぱっと思い浮かぶ有名画家も、そこまで多くはないのかもしれません。ドイツ美術の歴史、ドイツ的美術とはどのようなものでしょう。二回に渡ってお届けします。

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国際女性デードイツにおける女性の生き方

去る3月8日は国際女性デー(International Woman’s Day, Internationaler Frauentag)でした。日本ではまだまだ認知度が低いようですが、女性の十全かつ平等な社会参加の環境を整備するよう加盟国に呼びかける日として、国連によって1975年に制定されました。日本では、政治家の女性蔑視がしばしば問題化し、様々な場面で、女性が理不尽な事に遭遇することが今日でも少なくありません。さて、ではドイツにおける女性の社会的地位はどのようなものでしょう。

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