ドイツのクリスマス料理

 

12月に入ると、ドイツでは本格的にクリスマスの準備が始まります。

クリスマスは、ドイツ人にとって一年で最も大切な家族イベント。

おじいちゃん、おばあちゃん、子供や孫たち、普段は離れて暮らしている家族が集合して、久しぶりに家族水入らずで過ごす時間。まるで日本のお正月といった感じです。

そして日本でも住んでいる地域や家庭によってお正月にいただくおせち料理に違いがあるように、ドイツのクリスマス料理も地域や家庭ならではの特色があります。

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ミュンヘンで初の海外セミナーを開催しました!

 

トランスユーロアカデミー講師の加藤勇樹が、2023年10月10日(火)の16:00(23:00 JST)よりドイツ・ミュンヘンにある特許事務所TBKにて『ドイツ語固有の技術用語の翻訳』と題したセミナーを開催し、大盛況のうちに終了しました。

翻訳会社が特許事務所でセミナーを行うことは希です。

ましてや海外の特許事務所でとなると極めて希有なケースですが、このたびミュンヘンの名門特許事務所TBKにて開催した本セミナーには、ドイツ在住の日本企業知財部の方々や、ミュンヘン市内で働いている方、そしてロッセル弁理士を始めとするTBKの弁理士さんたちがリアル会場参加し、これに加えてオンラインでは日本国特許庁関係者、日本国内特許事務所の方々が参加し、さらには東京、千葉、長野、横浜、ベルリン、ウィーン、マンチェスターなど世界各地に在住のトランスユーロアカデミーの生徒さんたちも参加し、これまで以上に熱気を帯びたセミナーとなりました。

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スイスで最も美しいと謳われるグラールス

 

観光客の中には、見物できるスポットの豊富さや利便性の観点から都会を旅行先に選んで、いわゆる都市観光を楽しむ方が多いと思いますが、自然溢れる地方も見所満載であることを忘れてはいけません。

特にスイスにご興味のある皆様からしてみれば、むしろ日本にない魅力を感じられる後者の方が好ましいのではないでしょうか?

そのせいか、大半の人は氷河特急(Glacier Express)マッターホルン(Matterhorn)を求めてスイスを訪れます。

しかし、それはどちらかというと観光庁が外国人に対して「見せたいスイス」であって、国民にとってはあまり馴染みのないものですので、逆に庶民的で日常的な本来のスイスに触れたいと感じる観光客には不向きです。

とはいえ、ガイドブックなどでは観光地化されていないありのままのスイスを体験できる場所は殆ど掲載されないことから、情報の入手が容易ではありません。

そこで、今回はそのような悩みを解消するため、「素」のスイスを堪能したい方にうってつけの場所と言えるグラールス州(Kanton Glarus)とその州都であるグラールス市をご紹介させていただきます。

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ドイツ人のおしゃべり 仕事?人間関係?タブーなテーマは?

 

「日本人は食べ物の話をするのが好きだね」

最近こんな事をドイツ人の方から言われました。

確かに流行りの飲食店や話題のスイーツはあらゆるメディアで取り上げられており、季節の食べ物に地方の名産、外国の食材や料理の話は、ドイツよりもずっと日常的かもしれません。

ではドイツ人はいつも何について会話しているのでしょうか?

いくつかの統計を基に調べてみました。

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有名作品にはE.T. A. ホフマンあり? 番外編

 

皆さんはドイツの作家というと誰を思い浮かべますか?ゲーテ、シラー、ミヒャエル・エンデにトーマス・マン、現代だとフォン・シーラッハなど挙げるときりがないですが、今回は18世紀末から19世紀前半にわたって活躍したE.T. A. ホフマン」をご紹介します。

 

E.T. A. ホフマン(Ernst Theodor Amadeus Hoffmann. 1776-1822)という作家はご存知でしたか?恐らくドイツ文学を学ぶ機会がないとほとんど聞くことのない名前かと思いますが、実は皆さんがよくご存知の小説や音楽作品と深く関わり合いがあるのです。

 

ところでドイツの「作家」としてご紹介しましたが、E.T.A. ホフマンは作家、作曲家、法律家、音楽評論家、画家など何足もの草鞋を履いた多彩な人物でした。

ホフマンの作品は後期ロマン主義に属すると言われますが、時に幻想的で時にグロテスク、そしてリアルさをも備えたその作風はロマン主義の中でも唯一無二な印象を与え、多くの芸術家の作品や楽曲に影響を及ぼしました。

有名作品の陰にはホフマン有り・・・とまでは言いませんが、あまり知られていないE.T.Aホフマンの魅力をお届けします。

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スイスドイツ語講座その12:食べ物(前編)

 

過去に、ビールを注文する際にスイスとドイツで言い方が異なることに言及しましたが、これまでのスイスドイツ語講座をご愛読なさっている方であれば、飲み物にだけでなく、様々な分野において同様なケースが存在することにお気付きになっているかと思います。

もちろん、相手との意思疎通が可能であれば、細かい違いに困ることは基本的になく、自分が求めたものと全く別の品が出てくるのは非常に稀です。

しかし、スーパーなどでは必ずしも言葉が通じる相手がいるとは限らず、パッケージの記載や標識等のみを頼りにするしかありません。

つまり、コミュニケーションがそもそもできない場面では、結局、自分が欲しいものを諦めてしまうか、内容を把握していないまま直観に基づいて選択を行うことになります。

そのような出来事で未知との遭遇を体験するのも海外旅行の楽しみのひとつであるとの考え方がありますが、分からないものには一切手を出さないという慎重派であれば、時と場合によっては行動しにくくなってしまいます。

特に食事は取らない訳にはいきませんので、一定の知識を身に付けておいた方が断然得です。

したがって、今回はスイスでの腹ごしらえに困らないためにも、スイスドイツ語における食べ物の言い回しについて色々とご紹介させていただきます。

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Wetterpate ‐高気圧と低気圧の名付け親

 

ドイツの天気予報ニュースを聞いていると、「高気圧のオスカーが、明日は非常に乾燥した空気をもたらします」だとか、「低気圧のポリーによって強い雨が発生します」だとか、天気図の高気圧と低気圧に人の名前が付けられていて、なかなか面白いんです。

実は、ドイツでは毎年9月に、翌年発生する高気圧と低気圧の名付け親(Wetterpateが募集されていて、自分の名前だったり、誰か大切な人にプレゼントとしてその人の名前を応募できたりと、ユニークなシステムになっているんです。

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ドイツの民俗舞踊 Deutscher Volkstanz

 

ドイツの民俗舞踊はご存じですか?

ドイツのモダンバレエは世界文化遺産にも登録されており(ドイツ発モダンダンス)、ドイツ文化の一端を担っていますが、ドイツの民俗舞踊といわれると、あまり思いつかないかもしれませんね。

しかしドイツの民俗舞踊も国内の無形文化遺産に2015年に登録されており、その文化的価値が認められ保存と伝承が推進されています。

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スイスが「世界一の時計王国」と呼ばれる理由

 

今まで何度かにわたってスイスの名物をご紹介させていただきましたが、振り返ればその殆どが食料品だったような気がします。

スイスは元々農業国家ですので、食べ物が豊富なのは不思議ではありませんが、食料品以外にもスイスを代表する様々な特産品があるのは言うまでもありません。

中でも、とあるものは世界のどこへ行っても必ず目撃し、皆様の身の回りにも高確率でそれを所有している人が存在すると断言できるほど有名です。

むしろ、多くの方々にとってはその商品が日常において当たり前にあるもののように感じているせいか、スイスの製品というイメージが沸かないことも少なくありませんので、逆にそれがスイスの特産品だと伝えた瞬間に「言われてみればそうだよね!」みたいな反応をします。

ここまで言えばさすがに読者の皆様も何を指しているかもうお分かりなのではないでしょうか?そうです。答えは他でもない「時計」です!

という訳で、今回はスイス銀行とスイスチャードに並んで国名が商品の一部になっているほど代表的なスイス時計についていろいろとお話させていただきたいと思います。

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