スイスの国民的ゲーム「ヤス」

皆様はトランプなどカードゲームで遊ぶ習慣はありますか?

お子様がいる家庭ではババ抜きを始め、トランプを使って様々なゲームを楽しむことがあると思いますが、アメリカ人のようにポーカーやブリッジをするために大人同士で定期的に集まってトランプをする人は意外と少ないのではないでしょうか?

そのため、日本では競技レベルでカードゲームを楽しむのは一部の人に限られているようなイメージもありますが、実際はそうでもなさそうです。

というのも、「かるた」に関しては学校で専門俱楽部が存在し、プロが出場する各種大会も開催されていますので、決して日本人がカードを使った競技に縁がない訳ではありません。

それどころか、かるたは日本人であれば誰もが持っていて、ルールを改めて説明する必要もないほど世間一般に知られている国民的ゲームと言っても過言ではありません。

そんな日本を代表するかるたと同様に、実はスイスにも「ヤス」(Jass)と呼ばれている国民的ゲームがあるのをご存知でしょうか?

皆様の中にはご存知の人もいると推測しますが、殆どの方はその名前すら聞いたことがないと思います。

したがって、今回は皆様にせめてその存在だけでも知っていただこうという願いを込めて、スイスの国技にも匹敵する「ヤス」をご紹介させていただきます。

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ドイツの川② ドナウ川

父なるライン、母なるドナウと表現されているように、ドナウ川もドイツを代表する河川のひとつですが、その長さはライン川(1230キロ)の倍以上の約2900キロにも亘り、10ヵ国もの国々を流れ、黒海に注ぐヨーロッパ随一の国際河川です。ライン川と同様、経済産業を支える行路でありながら、その美しさから、様々な芸術作品のモチーフにもなっています。

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日本とドイツの洪水災害―いずれも問われる行政側の対応―

6月に、観光地として人気がある熱海で大雨による災害が発生しました。土石流で亡くなった方は26名にのぼり、現在も2名が行方不明となっています。また、多数の家屋が損害を受け、倒壊しました。近年、日本では同様の災害を頻繁に目にするようになりましたが、ドイツ、オーストリア、スイスでも、今年は悲惨な洪水が発生しました。

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ドイツの自然療法、そして自然療法士

ドイツは医療先進国であり、西洋医学の基盤も築いてきた伝統があります。しかし、その一方で、自然療法―Naturheilkundeも盛んで、主要先進国の中で、最も代替医療が活用されている国とも言われています。多くの人が、様々な方法で癒しを求める現代。ドイツの自然療法についてご紹介します。

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オーストリアはヨーロッパでスーパーマーケットが一番多い国

私は外国に旅行した時、なんてスーパーマーケットが少ないんだろうと思った事がよくありました。

オーストリアが普通で、他の国がおかしいと思っていました。でも、しばらくしてそうではないと気づきました。他の国のスーパーが少ないわけではなくオーストリアのスーパーが異常に多いのです。実はオーストリは、ヨーロッパで一番スーパーマーケットの密度が高い国だそうです(Oe3)。現在、日本で暮らしている家の周りにはスーパーが3軒ありますが、一番近いスーパーでも自転車で20分くらいかかります。逆にウィーンに住んでいた時は、周りにスーパーが6軒あって一番遠い所でも歩いて15分かからなかったです。なので、ずっと日本はスーパーが少ない国というイメージがありました。但しオーストリアにはコンビニがないため、食品を販売する店舗の数は日本の方が多いかもしれませんが。

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世界初の幼稚園-キンダーガルテン

幼稚園という言葉はドイツ語Kindergartenからの訳語というのはご存じでしょうか。そうです、英語でもドイツ語からの外来語としてkindergarden-キンダーガーデン―『子供たちの園(庭)』という表現を使っていますよね。幼稚園という概念、そして世界初の幼稚園を創設したのは、ドイツの教育者、フリードリヒ・フレーベル(1782~1852)です。幼稚園もまたドイツの産物というわけです。

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スムージーボウルの元祖「ビルヒャーミュエスリ」

近年、アサイーボウルを初め、スムージーボウルなど様々なボウルフードが話題になっていますよね?

数年前に北米を中心に流行りだしたことからアメリカ生まれの新しい健康食品と思われがちですが、実は前から同様な発想の料理がスイスに存在していたことをご存知でしたか?

シリアルに牛乳またはヨーグルトを混ぜ、トッピングとしてフルーツを加えるボウルに入った料理はスイスで「ビルヒャーミュエスリ」(Birchermüesli)と呼ばれ、100年以上も前から食べられている家庭料理です。

という訳で、今回は元祖スムージーボウルとも言えるスイスを代表する料理をご紹介いたします。

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ドイツの川① 父なる川 ライン

ドイツの国境は9ヵ国に囲まれており、海があるのは北ドイツに面する北海とバルト海だけです。海はあまり身近な存在ではありませんが、有名かつ重要な川はいくつか存在します。森がドイツ人の精神性に深く根付いている一方で、ドイツ人にとっての川の存在と意味も見逃すことはできません。歴史的にみると、ときに国境線として争いの場にもなり、また、経済産業を支える重要な役割も果たしてきました。

今回はドイツを流れる川の中でも、最も重要といわれているライン川についてお伝えします。

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